2020年度第2回部活弁当選手権 優秀作品発表(4)

入賞ラッキーセブンさん(東京都)50歳女性、小6男子サッカー(160cm、50kg)

入賞

①ウインナーとクレソンのチーズサンドイッチ、牛乳。学校から帰宅し、練習に行く前に食べている補食です。ハムやウインナー、ツナなどのタンパク質+チーズ+野菜でサンドイッチにすることが多いです。母の私が、10分で作りました。

②たくさん食べると走れなくなるので、軽めにしています。サラダでは食べないような野菜でも、肉と一緒にパンに挟むと食べるので、クセのある野菜などはこうして食べさせています。

③間食を手軽なお菓子などで済ませてほしくなくて、朝スープを多めに作っておいたり、このような簡単なサンドイッチをさっと作って食べさせたりしています。コロナで在宅ワークになったので、あまり時間はかけられませんが、温かいものを食べさせることができるようになったのはよかったと思っています。

④フライドポテトが大好きで、そのうちブクブクと太るんじゃないかと心配しています。

松田幸子さんからのコメント

体の動きやすさを考えて量を調節していてよいですね。クセのある野菜を食べさせる工夫は素晴らしいです。チーズやツナなどのタンパク質の補給も出来ているため、練習後のリカバリーにもつながるサンドイッチですね。練習前で消化が気になる時はよく噛んで食べましょう。バナナやオレンジなどの果物も補食におすすめです。スープにマカロニを入れると糖質補給も可能になります。ジャガイモには、ご飯と野菜の両方の栄養が含まれているため、揚げるだけではなく、焼くなど調理法を工夫して、お子さんの好きなジャガイモ料理を増やしてください。
>> 参考レシピ:カンタン☆サバミックスサンド
>> 参考レシピ:ACミランのフェッラーリ・シェフのポテトロスティ

入賞ポワントさん(埼玉県)45歳女性、中1女子バレエ(147cm、40kg)

入賞

①焼きおにぎりとキャベツとソーセージのスープ。約15分

②母の私が作りました。ご飯が好きなので、練習前にはいつもおにぎりを食べていきます。練習前は消化を考えて海苔を巻かずに具を混ぜてしまったり、この日のように焼きおにぎりにして、海苔がなくてもおいしく食べられるようにしています。

③小さい頃からおにぎりが好きで、たくさん作ってきました。この焼きおにぎりは、私自身も母によく作ってもらった思い出の味です。特に、何か特別な工夫があるわけではありませんが、食べると何となく落ち着くというか、ホッとできるので、娘にとってもそういう思い出の味になってくれるといいなぁと思いながら作っています。

④中学生になった途端に、おでこにニキビがたくさんできてしまいました。控えたほうがよい食べ物などはあるでしょうか(揚げ物やスナック菓子、チョコレートなどはほとんど食べていません)。

松田幸子さんからのコメント

親子3代の思い出の詰まった味、長年の歴史が力になりますね。味付けご飯や、具材が入っていると食欲が沸き、スープも具だくさんにすると、ビタミン、ミネラルの補給ができます。今からの時期は体を温めることができるので練習前にぴったりです。ニキビは欠食や暴飲暴食をできるだけ控えることが優先ですが、第二次性徴のホルモンバランスもあると考えられます。審美系のバレエですし、積極的にとりたいのは肌の代謝を促すためにタンパク質とビタミンB2(卵、納豆、レバーなど)、B6(サケ、カツオ、バナナなど)。また腸内環境を整える食物繊維も気をつけましょう。1日3食+補食でまんべんなく栄養素がとれるようにするとよいですね。
>> 参考レシピ:納豆のアボカドクリチ和え

入賞チャモさん(神奈川県)48歳女性、中3男子体操(172cm、47kg)

入賞

①マッシュカボチャ。練習が終わった後すぐに体育館で食べさせます。15分くらいで作れます。

②母の私が作りました。カボチャをレンジで加熱してつぶし、バターを混ぜ、カルシウムを摂れるように牛乳で固さを調整しています。砂糖は使わず、カボチャの甘みだけで作っています。

③出来合いのお惣菜や冷凍食品などがとにかく嫌いな息子なので、何でも手作りするのが正直大変ではありますが、過度に手をかけず、素材の味を感じてもらえるように気を配っています。いずれ独り立ちした時のためにも、最近は少しずつ一緒に作るようにしています。

④食べることにあまり積極的ではなく、食べたいタイミングで気に入った物がないと、食べずに寝てしまうことも。簡単にレンジ加熱などで食べることができる保存食などがあれば、教えてください。

松田幸子さんからのコメント

子どもさんの嗜好にあわせて工夫された補食ですね。独り立ちしたときのことまで考えているのは、素晴らしいことです。カボチャはペースト状になっているので練習後の疲れた体でも糖質を消化吸収しやすいですね。お子さんでも作りやすく、イモ類でバリエーションも広げられそうです。練習がハードな時は筋肉疲労軽減のために、チーズや豆類などのタンパク質、またドライフルーツなど、その場ですぐに混ぜることが出来るものを用意しておくのはいかがでしょうか。自分で選ぶ楽しみも食を豊かにします。素材の味を生かした補食は、果物やゆで卵などもおすすめです。簡単にレンジでできる保存食は蒸し鶏、野菜のあえ物や酢の物、煮物などがあります。
>> 参考レシピ:豆腐とイモのもちもちチヂミ
>> 参考レシピ:納豆餅ときなこ餅

入賞石井ゆかりさん(大阪府)49歳女性、大1男子硬式野球(175cm、75kg)

入賞

①サケと野菜のポタージュスープ(サケフレーク、エリンギ、エノキ、ミックスベジタブル、マッシュポテト、早ゆでパスタ、豆乳、固形コンソメ、みそ)。練習後、外で食べる疲労回復スープ。スープポットに入れて持ち運びができるようにしています。10分ほどで完成です。

②1人暮らしですので息子が自分で作れるよう、冷凍庫や冷蔵庫にあるもので手軽に5大栄養素(タンパク質多め)が摂れるよう工夫しました。できるだけ包丁を使わず作れるようにしています(キノコはマイタケにすると、まな板、包丁なしですべてできます)。

③大学生なので付き合いも多く、仕方ないのですが、外食が多いため、塩分を摂りすぎているのが悩みです。

松田幸子さんからのコメント

栄養素だけではなく、手軽に作りやすい工夫をされているスープ。1人暮らしのお子さんも苦にならず、作り続けることが出来ますね。具だくさんスープは練習後のエネルギー補給ができる炭水化物(マッシュポテト、パスタ)、筋肉の修復を助けるタンパク質(サケフレーク、豆乳)でバランスもよいです。お餅や冷凍うどん、サラダチキンや卵も手軽に使えます。大学生アスリートの付き合いは、コミュニケーションの場としても大切です。この場を楽しむためにも日頃から塩分について話し合ってみましょう。「麺類の汁は全部飲まない」「醤油やソースはかけずに、つけて食べる」「カリウムの多い野菜類を多めに食べる」という小さなことからチャレンジです。
>> 参考コラム:【おさらい&まとめ】全部10分以内で完成!厳選体作りレシピ/副菜編(1)
>> 参考コラム:【おさらい&まとめ】全部10分以内で完成!厳選体作りレシピ/副菜編(2)