2020年度第2回部活弁当選手権 優秀作品発表(3)

入賞nanairoさん(東京都)42歳女性、中3男子硬式野球(172cm、69kg)

入賞

①おにぎらず(具は、サラダチキン、卵、チーズ)と100%オレンジジュース。平日練習や週末の練習後に食べる補食として作りました。サラダチキンとチーズは常備しているので、卵焼きを作るだけで簡単に完成、子どもでも5分弱で作れます。

②練習場所から家に帰るまで時間がかかるので、練習直後にタンパク質と糖質(炭水化物)を短時間で手軽に摂取できるよう、タンパク質たっぷりのおにぎらずにしました。3種類のタンパク質を一度にとることができ、食べるのが遅い息子でも短時間で食べられます。

④レパートリーが少なく、毎回似たようなものになってしまいます。練習後の補食は、食べすぎると家に帰ってからの食事に響くので、適量も難しいです。

松田幸子さんからのコメント

お子さんのことを考え、「簡単・手軽」は作る方も食べる方もプラスになる補食ですね。練習後の捕食(糖質+タンパク質)をしっかりとれ、吸収の速い100%オレンジジュースを使っているのも加点です。おにぎらずの3種類のタンパク質具材(サラダチキン、卵、チーズ)を「1つ植物性のタンパク質にすると、動物性ではとりづらい栄養素をとりやすくなります。例えば、ご飯を豆ご飯にすると、簡単で違った味わいになります。前日の夕食の残りを具材に使うとのことなので、すりゴマ、カリカリ梅などをご飯に混ぜ込むと、飽きの来ないレパートリーが完成します。ビタミン・ミネラルも意識した「NEWおにぎらず」にチャレンジしてください。
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入賞ふくさんさん(熊本県)42歳女性、中3男子野球(168cm、65kg)

入賞

①おにぎり3種+ミルクココア。練習前に自宅で食べるもの。常備できる食材で手軽に作成可能で、10分くらいで作れます。

②作ったのは母(私)。残しても外で食べられるようラップ付きで作成。味違い3種食べれば栄養バッチリの「まごわやさしい」おにぎりです。「ま」は枝豆、「ご」は黒ゴマ、「わ」は炊き込みワカメ、「や」は青じそ、「さ」はサケフレーク、「し」は塩ふきしいたけ、「い」は干しイモです。

松田幸子さんからのコメント

分かりやすい味違いのおにぎりは、何を食べたいのか、その時の体調も分かり、食べるもの楽しそうで、練習前のモチベーションも上がりそうです。おにぎりの味付けの具材も、常備できそうなもので時間のない時でも手軽に作れます。他にもシラス、かつお節、チーズ、鶏そぼろや炒り卵などを常備し、保存食として作っておくとバリエーションが増えます。フレッシュなミニトマトと果物からビタミンがとれるようにしているのもプラスです。これなら子どもでも、自分で準備ができ、食育にもなります。干しイモは食物繊維が多く、運動中におなかが痛くなるということもあるため、お子さんに練習中の様子を聞いて取り入れるようにしてくださいね。
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入賞ゆゆこさん(栃木県)45歳女性、中2女子剣道(156cm、45kg)

入賞

①部活動が終わって午後6時頃に自宅に戻る娘は、週2回は道場、週3回は塾に通っています。そのときは私が帰宅していないので、自分で何か食べて行っているようです。暑さが和らいだ今は、朝、具だくさんみそ汁か鍋を作っておき、ゆで卵や納豆、豆腐、サツマイモやカボチャの煮物、ご飯を用意しておきます。この日は、自分でこのようなラインナップで食べていったようです(娘撮影)。
道場での稽古や塾が終わった後、夕食として、肉などの主菜とご飯、肉などの主菜を食べています。

④ある程度、子どもに任せてしまっているので、常備しておくと良く、簡単にできる補食(夕食)を教えてください。

松田幸子さんからのコメント

写真をお子さんが撮影してくれたのですね。親子で一緒にスポーツに向き合っている様子がうかがえます。お子さんが用意された料理から選び、毎日補食を摂ることを、私が褒めていたと伝えてください。糖質について、ご飯やパンだけでなく、冷凍うどんはレンジで調理ができますので、お子さんにも簡単です。具だくさんのみそ汁に入れれば、みそうどんの完成。これからの季節、親子の調理が合わさる温かさも生まれます。またカボチャやイモ類にも糖質が多く含まれます。価格が安定している卵や納豆、豆腐はタンパク質が多く常備しやすいです。簡単にできる補食は蒸し鶏や蒸しパンが電子レンジで作れますのでおすすめです。
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入賞ぽっくんママ(岐阜県)43歳女性、中1男子フィールドホッケー(148cm、35kg)

入賞

①おにぎり2種(サケ大葉、おかかヒジキ、いずれも120g)クリームシチュー(ささみ、ニンジン、タマネギ、ホウレン草)とバナナ。平日のナイター練習に行く途中の車内で食べます。作成時間は約25分。

②母の私が作りました。おなかにガスがたまるのでシチューにイモ類は入れません。シチューは牛乳または豆乳で作ります。

④練習場まで車で約1時間かかるのですが、消化も考えると、どのくらいの量の補食が望ましいでしょうか。

松田幸子さんからのコメント

車内でも食べやすく、練習中の動きやすさも考えた具の選び方が出来ていて、手軽にできてお子さんへの愛情が込められた補食ですね。バナナとおにぎりは同じ糖質ではありますが、消化時間に差がありますのでエネルギーに変わる時間にも差ができ、持久力の持続にもつながります。しっかり噛むことがスポーツ選手には大切ですが、具だくさんの汁物がその役を担っています。練習まで1時間あるのでしたら、今回の補食のような「噛んで食べられる」ものが満足いくでしょう。現在食べていて、練習中に無理がありますか。問題なければそのまま食べていただいてよいでしょう。3回の食事に影響がなければお子さんにとって適量だと思います。
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