9月の試合で一段落ついた競泳は、体作りを本格化していく時期になります。しかし、ベストの状態で泳ぐ体を作り、維持するのは簡単なことではありません。

8月のパンパシフィック選手権男子200m平泳ぎで、世界記録保持者の渡辺一平選手が優勝しました。渡辺選手はそのときの取材で、6月の欧州グランプリから帰国して体調を崩して発熱。体重もベストの83kgから2.5kgも減ったと明かしています。回転ずしで48皿平らげるなど「大食い」で有名な渡辺選手ですが、体調不良を起こせば、一気に体重は減ってしまうのです。

パンパシフィック水泳男子200m平泳ぎ決勝 金メダルの渡辺一平(左)は北島康介氏のインタビューを受ける(2018年8月12日撮影)

競泳のジュニア選手は、1回でたくさんの量を食べられる選手ばかりではありません。体調不良でなくとも、複数回の食事(朝、昼、夕食+補食)を摂り、エネルギー不足を回避しないと体重は減りますし、特に筋肉量が減りやすくなります。これは、練習で使った筋肉が回復しにくいことが理由です。

体作りの時期にしっかり補給

アスレシピをご覧の方は、練習後に失ったエネルギーと傷ついた筋肉を修復するため、ジュニア選手に補食が必要なのはご存じだと思います。とはいえ、おにぎりなど同じものばかりだと飽きてしまいます。練習後の補食は、心にも体にもおいしくいただきたいものです。

今回紹介するのは「冷めてもおいしい!スペイン風オムレツ」。食事の副菜としてだけでなく、練習後の補食としてもおすすめです。

タンパク質・糖質の同時摂取ができ、タンパク質1gあたりのビタミンB6の量もしっかり摂れます。また、筋肉に大切な鉄も多く含まれます。

レンジを使って10分で作れるため、作り方をマスターすれば、選手自身で作ることができます。体重増加の補食として使う場合は、100%オレンジジュースやパインジュースを一緒に摂るとよいでしょう。

持ち運びするときは、おにぎり用ケースを用いると、型崩れしません。最近は安価なケースが多数販売されていますので、お気に入りを見つけ、練習後の体も心もおいしいリカバリーを習慣づけてください。

管理栄養士・松田幸子