サッカーワールドカップ(W杯)に出場する32カ国の代表選手は、生まれ育った土地の食べ物で強い体を作り、技を磨いてきました。彼らを作り、育てた食べ物、料理はどんなものなのか。約70カ国を訪れ、「ワールドカップを食べ尽くせイベント」で32カ国の料理を一挙提供した各国・郷土料理研究家の青木ゆり子さん(e-food.jp代表)が各組から1チームを厳選し、代表的なおふくろの味を紹介します。

F組=メキシコ
(ドイツ、メキシコ、スウェーデン、韓国)

 トウモロコシの原産地で、トウモロコシ粉を皮に使ったタコスは、アステカ王国時代からあったとされています。

モーレ・ポブラノ(プエブラ地方の鶏肉のチョコレートソースがけ)

 カカオも良く取れ、チョコレートの原形を作ったのもメキシコ。モーレというカカオ(チョコレート)ベースのソースをかけた料理をよく作ります。モーレは日本でいうミソのようなもので、樽に山盛りとなってスーパーなどで量り売りされています。カカオはアステカの兵士たちの強壮剤になっていたともいわれ、メキシコ人にとって欠かせない調味料です。

 やはりもう1カ国、隣国韓国の料理も紹介します。「全州ビビンパ」は朝鮮王朝時代の3大名菜の1つで韓国の無形文化財にも制定されています。

全州ビビンパ

 ビビンパのビビンは混ぜる、パ(パップ)はご飯という意味で各地にありますが、この「全州ビビンパ」は、ご飯の上にのせる食材の配置や色に、陰陽五行説の思想が反映されており、奥深く、地元の方々に深く愛されている料理です。

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