サッカーワールドカップ(W杯)に出場する32カ国の代表選手は、生まれ育った土地の食べ物で強い体を作り、技を磨いてきました。彼らを作り、育てた食べ物、料理はどんなものなのか。約70カ国を訪れ、「ワールドカップを食べ尽くせイベント」で32カ国の料理を一挙提供した各国・郷土料理研究家の青木ゆり子さん(e-food.jp代表)が各組から1チームを厳選し、代表的なおふくろの味を紹介します。

D組=クロアチア
(アルゼンチン、アイスランド、クロアチア、ナイジェリア)

 先日、アイスランドに行ってきて、ラムを堪能してきました。古代種という品種でくさみもなく、柔らかく、アイスランドの自慢のラムです。

アイスランド・スタイルのローストラム、バタースコッチソース

 とはいえ、料理全体のバランスを考えて、やっぱりクロアチアを推します。クロアチアはイタリア、トルコに挟まれたバルカン半島の国というだけでも料理がおいしくない訳がないのですが、温暖な気候で山の幸、海の幸あり。イストラ半島は世界有数のトリュフの名産地であり、知られざる美食の国なのです。

ポークフィレ、イストラ半島産・黒トリュフをかけて

 アドリア海沿岸地方はかつてベネチア共和国の一部でイタリアの影響を受け、内陸部はハプスブルグ家に統治されていたこともあるカトリックのスラブ系民族。豊かな食材に加え、各国の食文化のエッセンスが加わった素敵な料理が多いのです。

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