2019年度第1回部活弁当選手権 優秀20作品発表(4)
入賞しかこさん(茨城県)37歳女性、中1男子サッカー(160cm、46kg)
①オムライス(ひき肉、タマネギ、グリンピース)、キャベツ千切り、唐揚げ、きんぴらごぼう、サケ、小松菜と油揚げの炒め物、チーズ
②料理が得意ではないので、とにかく簡単で食べやすいお弁当の秘訣を知りたいです。
山口美佐さんのコメント
オムライスおいしそうです。ここにシラスや桜エビを入れたり、市販のナムルとひき肉を入れたりと応用もできます。持参するのが難しい時もありますが、果物、乳製品も意識してください。汁物もプラスできるといいですね。
入賞SARAさん(東京都)44歳女性、高1女子バスケットボール(157cm、45kg)
①タケノコご飯、サケの麹焼き、ベーコンアスパラ巻き、かまぼこ梅挟み、煮卵、ミニトマト、キュウリと長イモの浅漬け、アメリカンチェリー
お友だちの分も作ったので、楽しく食べてもらえるように彩り鮮やかになるよう意識しました。
②野菜や揚物が苦手なのでおかずがいつも同じになってしまいがちです。
山口美佐さんのコメント
タケノコご飯はおいしそうです。きっとお友だちと楽しく食べていることでしょう。浅漬けや果物はお友だちと一緒に食べてね、ということですね。ベーコンは脂質が多いので、ハムに代えると良いですね。チェリーはビタミンCが少ないので、果物ならキウイやかんきつ類の方が良いので、添えてあげてください。
入賞こめこさん(新潟県)37歳女性、中3女子ソフトテニス(162cm、57kg)
①梅とシラスのおにぎり2個、キュウリの漬物、ゴマと豆乳のそうめん(エビ付き)、野菜と冷しゃぶサラダ(豚肉、レタス、新タマネギ、キュウリ、ニンジン、ブロッコリー、オクラ、トウモロコシ、ミニトマト赤、黄)、キウイ
ソフトテニス県大会の団体戦の時のお弁当です。1日に何試合もあるので、それぞれ個別に詰めました。おにぎりは、自家製の梅干しを使って傷みにくいように全体に混ぜています。
②年頃のせいか足が太い、おなかの肉が、と体形を気にし始めました。激しく動いているのでダイエットはしなくてもいいと思っていますが、娘の気持ちも分からないわけでもありません。パワーがつくダイエットメニューがあれば教えて欲しいです。
山口美佐さんのコメント
大会の日のお弁当は、最初の試合時間に合わせて食べた後、次の試合時間を予想して補食をとり、終了後にも補食と、分けて食べるといいですね。1時間前はエネルギーゼリーか、小さめのおにぎり1個。スポーツドリンクもいいですが、塩分をとるならみそ汁でも代用できます。年頃の選手は、体形について悩む選手が多いです。成長期ですから、必要量の確保はしてください。
>> 参考レシピ:疲労骨折防止3種のオープンサンド
入賞たいしんママさん(熊本県)34歳女性、小4男子バスケットボール(143cm、29kg)
①試合の勝敗で食べるタイミングが変わるため、小分けにしたキンパやサンドイッチ(ブルーベリージャムとクリームチーズ、ピーナツバターの2種類)を用意しました。おかずはレンコンのきんぴら、サバにチーズを挟みカレー粉で味付けしたフライ、ヒジキの煮物や野菜多め。真夏で食欲が落ちるので、家で食べている延長のおかず、酢が多めの冷やし中華を保冷マグに入れました。
②毎週末の試合や遠征の生活にまだ慣れておらず、メニューに苦戦しています。本人も食べることが得意ではないので、まずは好きなものを入れ、秋冬に向けて脂質や鉄を意識したメニューを取り入れたいです。
山口美佐さんのコメント
試合当日の食事で、どの栄養素もしっかりと取れています。2時間以上、時間があくときにはキンパ、2時間を切ったときに食べるのはサンドイッチ、1時間以内ではスープと、消化を意識して食べるといいですね。豆乳は牛乳と違い、カルシウムが含まれていないため、小魚と一緒に食べると良いですね。
入賞えみっくすさん(滋賀県)39歳女性、小6男子体操(130cm、30kg)
①枝豆と大葉とじゃこのご飯、卵焼き、鶏むねチーズつくね、鮭、根菜の酢きんぴら、ツナとパプリカ炒め、焼アスパラ、豚汁
午前中に試合があったので、疲労回復と、緊張から解放してホッと一息できるように本人の好きなものを入れました。いろんな食材を食べられるように、汁物で水分プラス塩分を補給できるようにしています。
②練習後に家までの移動で手軽に食べられる補食を教えてください。
山口美佐さんのコメント
お弁当は2人分、試合後のリフレッシュを目的とされたものですね。私も選手に「好きなものを好きなだけ食べて、また頑張ろう」と話すので、「好きなもの」は重要な要素です。疲労回復のビタミンB1もしっかり入っています。手軽に食べられる補食として、スタッフバゲットや筋肉・骨・血液強化のための万能サンドはいかがでしょう。市販のタマゴサンドも良いですよ。
>> 参考レシピ:もぐもぐアスリートスタッフドバゲット
>> 筋肉・骨・血液強化のための万能サンド
入賞Yukaryanさん(大阪府)47歳女性、高3男子硬式野球(175cm、70kg)
①梅干入り一口おにぎり、シソと干しアミエビの卵焼き、塩麹鶏むね肉・パプリカ・エリンギ・タマネギ入りトマト炒め、塩麹鶏もも肉とゴボウの照り焼き、豚こま巻きショウガ焼き風味、切り干し大根、ヒジキと塩昆布、枝豆の梅かつおあえ、煮干しまるごと入りのワカメ、ふのりなどの海藻と麩のみそ汁、キウイ
帰省中の息子のトレーニング用の昼食です。みそ汁は、みそ玉にしてお湯を食べるときに注ぎます。カルシウムがとれるよう、煮干しはそのまま、アミエビやヒジキ、ビタミンDを多く含む切り干し大根などを一緒に入れています。鶏肉の部位を複数入れ、タンパク質が多く摂れるよう工夫しました。豚肉と相性のよいタマネギ、βカロテンを含むパプリカやニンジンを使っています。
②体重をもっと増やしたいです。
山口美佐さんのコメント
現状の体重ですと、栄養素はほぼ充足しています。摂取量が多いとどうしても食品に含まれる脂質も高まります。調理法や部位を調整し、脂質が高くならないようにしましょう。また、タンパク質を意識するなら大豆製品を使ったおかずも使いましょう。
入賞まあさん(東京都)52歳女性、中1年男子バスケットボール(152cm 、42kg)
①すし飯のシャケおにぎり、豚もも肉タマネギ焼き、キュウリ塩漬け、オクラお浸しおかかあえ、乾燥小エビ入り卵焼き、ブルーベリー、ソーセージ、牛乳(常温可)
合宿初日の昼食用弁当です。暑い季節のおにぎりは、ミネラル、アミノ酸が取れるすし酢で味付けをしています。体温を下げるキュウリも欠かさないようにしています。
②暑さに弱く、大量の汗をかくと頭痛と微熱が出るのが悩みです。1日3食と就寝前、そのタイミングで良いものを摂取するように心がけています。タンパク質は、肉以外からも摂るようにしています。就寝前には、レモン汁とハチミツ入りヨーグルトをドリンク風にして飲んでいます。学校のあるときは、補食がとれずに部活動を行うので、体にあまり良くないと気になっています。
山口美佐さんのコメント
すし酢の工夫、良いですね。私もよく遠征する選手に、すし酢をご飯に混ぜて食べるよう指示しています。ブルーベリーはビタミンCが少ないので、キウイ、パイナップル、柑橘類の果物も添えてあげると良いですよ。校則があるので何とも言えませんが、学校での補食は、顧問と話してみるのも良いですね。13歳ですから、これからどんどん成長します。引き続き頑張ってください。