今回は、花粉症の症状軽減に効果的な食品を紹介していきたいと思います。

花粉症は体内の過剰な免疫反応によるもので、花粉のせいで出る鼻水やくしゃみ、目のかゆみは炎症反応が起こっている状態です。つまり、体の免疫システムが正常に働けば症状は出なくなるので、この炎症を抑える働きを持つ食べ物をお伝えします。

(1)刺身

炎症を抑える働きを持つオメガ3系脂肪酸のEPAが含まれる魚。特にEPAを多く含むのはイワシアジ、コハダ、サバサンマブリやハマチなどの青魚で、真ダイも良いですね。EPAは熱や酸素に弱いため、加熱しない刺身の方がより効率的に摂取できます。ただし、酸化しやすいので、切ってから長時間置いたものはオススメしません。残った場合は漬けにするなどして、酸化を防ぎましょう。

(2)ターメリック

ターメリックに含まれる「クルクミン」という成分には、抗炎症作用が期待できます。

以前のコラム「カレー味のスパイスでケガや疲労の早期回復、機能成分クルクミンで感染症予防も」でも書きましたが、ターメリックはブラックペッパーと合わせると、クルクミンの吸収力が上がり、効果が倍増します。単品だと体内に吸収されにくいので、色々なスパイスを使用してカレーを作ったり、ターメリックライスにコショウを振って食べたりすると良いでしょう。

(3)イチゴなどのフルーツ

この時期が旬で、抗炎症効果が期待できるビタミンCたっぷりのイチゴ。花粉症の症状で鼻水や目のかゆみがあると日々のストレスも多くなるので、そういった意味でもビタミンCは意識してとりたい栄養素です。旬のフルーツを毎日適度にとって、ビタミンCをたっぷり摂取していきましょう。

今回紹介するレシピは、花粉症対策に即効力を持つターメリックと豆乳を使ったラテ、「ゴールデンソイミルク」です。オーガニックのカフェなどでメニューにもある「ゴールデンラテ」は、実は自宅でも簡単に作れます。乳製品は腸内環境を悪化させることもあるので、豆乳を使用。アーモンドミルクなどでも代用できます。

花粉症の症状を緩和するためには、本来は腸を整えることが大切で、日頃の食事や腸の状態が症状に現れます。今回は、少しでも即効性のありそうな食品を紹介しましたが、この時期以外も腸を整える食事を意識することが大切だということは忘れないで下さいね。

管理栄養士・園部裕美