サッカー・ワールドカップ(W杯)ロシア大会の1次リーグが19日、ロシア・サランスクのモルドビア・アリーナで行われ、H組の日本がコロンビアに2-1で勝った。

日本対コロンビア 試合前、ベンチ前で整列する西野監督(撮影・江口和貴)
日本対コロンビア 試合前、ベンチ前で整列する西野監督(撮影・江口和貴)

 日本の勝利の裏には、代表スタッフの心憎い気配りがあった。

 西野朗監督(63)の好物はごまと、とろろ。「マイすりごま機ありますから。機械で。ハイブリッドの」とごまが好き。すでに食事会場に投入されていた。

 サランスク入りして以降、初戦を前に、この日、食事会場についに、とろろが投入された。

 指揮官の心強い“勝負メシ”。

 「クラブ時代から遠征に行くと必ず、食べ物の上に、全部かけちゃうんです」という大好物の、と・ろ・ろがあった!

 前任者のハリルホジッチ監督は、何にでもとろろをかける西野技術委員長(当時)に「それなんだ?」と驚き、口にし「味がしない」と言ったとか。

 “粘り”があって、勝利もイメージさせる“白い”貴重品。スタッフが大和芋を小分けにし、冷凍して持ち込んできた。

 食事会場では左の器にとろろ。右の器に辛子めんたいこも。

 いつもチームのために尽力する広報によると、シェフの西さんが「紅白になるよう」と気を配り設置したという。

 サランスクの奇跡の裏には、とろろパワー、紅白バージョンがあったのだった。【八反誠】

(2018年6月20日、ニッカンスポーツ・コム掲載)

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