お酢の役割、その効果

「酢」は、穀類や果実をアルコール発酵させた後、酢酸(さくさん)発酵させた「発酵食品」の1つです。酢酸は体内でクエン酸に変化して運動後に発生する乳酸の分解を助けてくれるので、疲労回復効果が期待できます。

酸っぱいために酸性食品と思う人もいるかもしれませんが、実はアルカリ性食品です。酸性に傾きがちな体を整えてくれるほか、カルシウムの吸収を助けたり、腸内環境を整えたりと、うれしい効果がたくさんあります。酢を上手に料理に取り入れると、味の複雑さが増して減塩もしやすくなります。酢は胃酸を助け、食欲を増進させる効果もあります。夏の暑さや運動後の疲れで落ちた食欲を刺激してくれますよ。

ここでは「お酢すめ」レシピを5品紹介します。

サラダ風チキンのマリネ

蒸し煮して柔らかく火入れした鶏むね肉に、タマネギとパプリカをじっくり炒めて甘みを出してから酢をさっと絡めたものを加えると、じんわりと味がしみ込んで酸っぱすぎず、肉も硬くならずにいただけます。

鶏手羽と卵の酢っぱ煮

鶏肉を酢で煮込むことによって柔らかく仕上がり、酢が消化を助けてくれるので、疲れがたまっているときにぴったりのレシピです。骨付きの鶏手羽元はケガ予防、ケガからの回復時にもオススメです。

豚とパプリカのぽん酢炒め

酢と豚を使った疲労回復効果の高いレシピです。酸味があって食べやすいのはもちろんのこと、色も鮮やかで食欲をそそります。

ダブル発酵 酢トックザーサイ

発酵食品のザーサイと酢酸菌を含む酢がダブルで摂れるメニューです。さらにシソでアレルギーの抑制も期待できます。冷蔵庫で1週間ほど保存可能なので作り置きにも便利です。

千切りニンジンとパプリカのピクルス

酢に加えて、紫外線のダメージに効果のあるビタミンCやβカロテンを多く含むニンジンとパプリカの組み合わせです。