アスリートに食事指導を行うと、主菜の中心は肉料理のことが多くあります。

以前のコラムで、1回の食事で数種類のたんぱく源を食べることの利点を紹介しました。

肉だけでなく、魚や大豆製品などを組み合わせると効果的なため、ラグビー選手に食事を提供するときは、1回の食事で2種類以上の主菜を用意して、そのうち1品を魚料理にすることが多くあります。ジュニアアスリートの家庭では、魚料理を主菜にしたら、主食や副菜に肉を使った料理を組み合わせると良いでしょう。

家庭での魚の消費量が年々低下

年々、家庭での魚の消費量が少なくなっています。また、多く食べられている魚の種類も時代と共に変わっています。

農林水産省の報告(※参考)では、最近は1人当たりの年間の消費量で最も多いのは「サケ」で、次いで「マグロ」でした。30年以上前はイカやエビなどの消費量が多く、この結果を見るだけでも食卓の様子が変わってきているのが良くわかります。

サケはアスリートにとっても人気の食材です。魚が苦手な外国人選手でも「サケなら大好き」というアスリートも多くいます。

今回はそんなサケを使った「焼きサケのおろしあえ」を紹介します。いつもの焼きサケに、大根おろしを工夫して、ニンジンやピーマンといった野菜も一緒にとれるようにしています。

冷めてもおいしく食べられるので、練習や塾などで帰宅が遅くなることの多いジュニアアスリートの夕食にぴったりです。先に述べたように、お肉を使ったメニューと組み合わせた献立にしてみましょう。

<一緒に組み合わせると良いメニュー例>

※参考
水産庁:図で見る日本の水産
https://www.jfa.maff.go.jp/j/koho/pr/pamph/attach/pdf/index-13.pdf 水産庁:水産物消費の動向
https://www.jfa.maff.go.jp/j/kikaku/wpaper/h30_h/trend/1/t1_3_4_2.html

管理栄養士・金子香織