<バランスのよい組み合わせ(24)>

日本気象協会が昨年12月に発表した2019年春の花粉飛散予測では、「多かった前シーズンよりは少ないが、広い範囲でやや多い飛散量になりそう」とのことでした。2月中旬頃から花粉の飛散が始まると見られています。

スポーツ選手は、ドーピング問題があるため安易に薬が使えませんが、食べるものでも症状の緩和が期待できます。シーズンが始まる前から食生活を見直し、体を整えておきましょう。

主菜・焼鮭の南蛮漬け(調理時間:15分)

サケには、免疫機能を正常に保つ働きをするビタミンB6、ビタミンD、オメガ3系の油(EPA、DHAなど)が含まれています。ピーマンやニンジンには、皮膚や粘膜の健康を維持し、アレルギー症状を抑えるビタミンA、Cがたっぷり。揚げずに作るため、摂取を控えたいオメガ6系の油も摂らずに済み、花粉症対策にぴったりの1品です。

「焼鮭の南蛮漬け」(エネルギー152kcal、タンパク質19.1g、脂質3.4g、炭水化物9.5g、カルシウム27mg、鉄0.7mg)
「焼鮭の南蛮漬け」(エネルギー152kcal、タンパク質19.1g、脂質3.4g、炭水化物9.5g、カルシウム27mg、鉄0.7mg)

副菜・納豆のアボカドクリチ和え(調理時間:10分)

体内の免疫機能は約7割が腸内に存在するため、腸内環境を良好に保つことが大切。納豆などの発酵食品は、腸内環境の改善に役立ちます。納豆を毎日継続して摂ると、花粉症の症状緩和が期待できるという研究結果も報告されています。

「納豆のアボカドクリチ和え」(エネルギー286kcal、タンパク質11.3g、脂質21.7g、炭水化物14g、カルシウム68mg、鉄2mg)
「納豆のアボカドクリチ和え」(エネルギー286kcal、タンパク質11.3g、脂質21.7g、炭水化物14g、カルシウム68mg、鉄2mg)

汁物・エゴマとカボチャのすいとん(調理時間:40分)

エゴマにはアレルギーを引き起こしにくいαリノレン酸やビタミンが豊富。すいとんは消化吸収も良く、体も温まるため、試合前日や当日の食事、夜食にもおすすめです。

「エゴマとカボチャのすいとん」(エネルギー283kcal、タンパク質14.4g、脂質9.7g、炭水化物33.3g、カルシウム22.1mg、鉄0.7mg)
「エゴマとカボチャのすいとん」(エネルギー283kcal、タンパク質14.4g、脂質9.7g、炭水化物33.3g、カルシウム22.1mg、鉄0.7mg)

上記にご飯250g、牛乳200ml、リンゴ1/2個(130g)を加えると、エネルギー1349kcal、タンパク質58.1g、炭水化物178.4g、脂質43.5g、カルシウム356mg、鉄が3.7mg摂れます。

※体格や練習量、その日のコンディションに応じて、量や品数を調整してください。
※なるべく基本の6品目(主食、主菜、副菜、汁物、乳製品、果物)をそろえましょう。

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レシピの見方・基準