今年の夏も猛暑日が続いたため、来春の花粉飛散量は大量であることが予想されます。スポーツ選手でも花粉症は増えていて、オリンピック候補選手たちの約4割が花粉症だということ。屋外、屋内の競技に関係なく罹患するそうです。

 スポーツ選手にとっては、ドーピングの問題もあるので安易に薬は使えません。また、症状によって睡眠不足になったり、薬の影響でパフォーマンスを崩したりすることもあります。集中力や判断力が低下することもあるでしょう。

 今回は薬に頼る前に、今の時期から覚えておきたい花粉症対策をお伝えします。

 花粉症は、スギやヒノキなどの花粉が原因となるⅠ型アレルギー疾患のこと。私たちの体は、花粉という異物(アレルゲン)が侵入すると、まずそれを受け入れるかどうかを考えます。排除しようと判断した場合、体は異物に対し抗体(IgE抗体)を作り、花粉をできる限り体外に出そうとします。花粉が飛んでくると、鼻や眼の粘膜にある抗体と結合し、ヒスタミンなどの化学物質が分泌されて、くしゃみや、鼻水、涙で外に出そうと過剰なアレルギー反応を起こします。

 花粉症などのアレルギーを引き起こす要因のひとつとして、腸内環境が乱れることが挙げられます。食生活や生活の乱れ、またトレーニングによって内臓が疲労していると、腸が炎症を起こしやすくなっていたり、免疫バランスが崩れたり、ということが起こります。

 このことから、まず私たちができる花粉症予防、対策は、主に偏った食生活を見直し、アレルギー体質を治していくことが重要です。

食生活見直し、腸内環境整える

 花粉症の根本治療を目指すために、栄養学の観点から花粉症予防、症状緩和について考えていきましょう。

*1、酸化した油をやめ、オメガ6系の油を控える*

 油は加熱したり、長い間酸素に触れていると、酸化します。揚げ物やスナック菓子、油を使ったお菓子や惣菜は注意が必要です。また、これらに使われる油は主にオメガ6系の油です。オメガ6系を多く含む油は、べにばな油、コーン油、ゴマ油、サラダ油、マヨネーズが挙げられますが、これらの油はアレルギー促進作用や炎症促進作用があります。

*2、オメガ3系の油を摂る*

 オメガ6系の油と反対に、炎症を抑える作用のある、オメガ3系の油を積極的に摂るようにしましょう。オメガ3系の油とは、サバやアジなどの青魚、サーモン等の魚油に含まれているDHAやEPA、エゴマや亜麻仁などの植物油に含まれているα-リノレン酸などの脂肪酸のことで、意識して摂るべき必須脂肪酸です。

*3、発酵食品を積極的に摂る*

 乳酸菌、納豆菌など発酵食品には、腸内環境を改善する菌が多く含まれています。発酵食品をとりいれ、自己治癒力を高めましょう。発酵食品の代表的なものとして、みそ、しょうゆ、塩こうじ、しょうゆこうじ、酢、みりん、酒かす、甘酒、かつお節、納豆、塩辛、漬け物などが挙げられます。

*4、ビタミンミネラルをしっかり意識する*

 ビタミンB6、亜鉛は免疫機能を正常に保つのに役立ち、ビタミンA、Cは皮膚や粘膜の健康を維持し、アレルギー症状を抑えるのに役立ちます。活性酸素はヒスタミンを作り出してアレルギーを引き起こすと言われていますので、野菜や果物に含まれる抗酸化作用のある成分を摂ることも大切です。また、ビタミンDが不足すると免疫系に異常が起き、それがアレルギーを発症させる一因になるため、ビタミンDを意識して摂ることも重要です。

焼鮭の南蛮漬け

 今回紹介するレシピは、上記で紹介した積極的にとってほしい栄養素を含む、鮭(サーモン)のレシピ「焼鮭の南蛮漬け」です。鮭はビタミンB6、ビタミンD、オメガ3系の油、ピーマンとニンジンはビタミンA、ビタミンCを多く含みます。揚げずに作り、油も使用しないので、花粉症対策にぴったりのレシピです。