最近は、オリンピック選手やトップアスリートでも、花粉症で悩む方が年々増えているようです。花粉症に悩む皆さんは、どのような対策を、いつからされていますか?

 この時期に花粉症の話をするのは早く感じるかもしれませんが、花粉症に悩む方は今月から対策した方が、後々楽になります。一般的に、スギ花粉は九州や関東では1月下旬から、関西では2月上旬から飛び始めます。飛散開始前(約2週間前)から薬の服用などの対策が、症状の重症化を防ぐと考えられています(年によって飛散開始時期や飛散量は異なりますので情報を確認し、医療機関と相談して、ご自身にあった治療を行いましょう)。

 以前、「摂りすぎ注意、アレルギーを起こしやすい油とそうでない油」のコラムでアレルギーを起こしにくい油と起こしやすい油があることを紹介しました。今回は、アレルギーを引き起こしにくい油、エゴマ油の種子で、焙煎された“エゴマ”を使用した「小松菜とニンジンのエゴマあえ」を紹介します。

焙煎されたエゴマを使用した「小松菜とニンジンのエゴマあえ」
焙煎されたエゴマを使用した「小松菜とニンジンのエゴマあえ」

 エゴマはシソ科の植物であり、ゴマとは関係ありません。ゴマアレルギーの方もゴマの代替え食品として利用いただけます。

焙煎されたエゴマ。シソ科の植物で、ゴマとは関係ありません
焙煎されたエゴマ。シソ科の植物で、ゴマとは関係ありません

 エゴマは、かめばかむほど香ばしさとほのかな甘さが楽しめます。アレルギーを引き起こしにくいαリノレン酸が多く含まれており、さらに抗酸化作用のあるビタミンCやビタミンEが含まれています。

 また旬の小松菜は、葉物野菜の中ではカルシウムが多く含まれており、成長期の子どもには積極的にとり入れてほしい野菜の1つです。タンパク質摂取のサポートとして加えたちくわは、卵を含まないちくわを使用しています。卵アレルギーの方は、ちくわを購入する際に十分に注意しましょう。

 花粉症の症状がある方は、良いパフォーマンスを発揮するためにも早めに医療機関を受診し、対策を行いましょう。

【管理栄養士・乳井美和子、小高鏡子】