<バランスのよい組み合わせ(33)>

3大栄養素の炭水化物(糖質)、脂質、タンパク質は、さまざまな酵素の作用によって代謝され、体内でエネルギーとして使われます。

糖質の代謝に関与しているのがビタミンB1です。陸上競技や水泳などのラストスパート、短距離走や球技でトップスピードを出す場面など、急激に運動強度が高くなる場面では、糖質がエネルギー源として利用される割合が高くなります。ビタミンB1の摂取が不十分だと、糖質がエネルギーにうまく変換されず、競技中の体力や疲労に影響します。

ビタミンB1を多く含む食材は、豚肉、ウナギなどです。今回は、豚肉をメインにした献立を紹介します。

主菜・豚肉のショウガみそ焼き(調理時間:20分)

ニラやタマネギなどに含まれるアリシンを一緒に摂ると、ビタミンB1の吸収率を高めます。大豆が主原料のみそには、ミネラル、脂肪酸、食物繊維などが豊富に含まれ、ご飯と一緒に摂ると必須アミノ酸のバランスが良くなります。

「豚肉のショウガみそ焼き」(エネルギー364kcal、タンパク質32.7g、脂質17.9g、炭水化物13.8g、カルシウム34mg、鉄1.6mg)
「豚肉のショウガみそ焼き」(エネルギー364kcal、タンパク質32.7g、脂質17.9g、炭水化物13.8g、カルシウム34mg、鉄1.6mg)

汁物・けんちん汁(調理時間:20分)

植物性タンパク質である大豆製品は、汁物に入れると摂りやすいでしょう。具だくさんにすると野菜の摂取量もアップ。

「けんちん汁」(エネルギー120kcal、タンパク質6g、脂質6.4g、炭水化物10.6g、カルシウム80mg、鉄1.1mg)
「けんちん汁」(エネルギー120kcal、タンパク質6g、脂質6.4g、炭水化物10.6g、カルシウム80mg、鉄1.1mg)

副菜・ミツバと炒り卵(調理時間:10分)

春が旬のミツバには、筋肉のけいれんを予防するカリウムや、体内でビタミンAに変わるβカロテンが多く含まれています。

「ミツバと炒り卵」(エネルギー101kcal、タンパク質7.8g、脂質5.3g、炭水化物5g、カルシウム42mg、鉄1.3mg)
「ミツバと炒り卵」(エネルギー101kcal、タンパク質7.8g、脂質5.3g、炭水化物5g、カルシウム42mg、鉄1.3mg)

上記にご飯250g、イチゴ150g、牛乳200mlを加えると、エネルギー1194kcal、タンパク質60.9g、脂質38.3g、炭水化物144.8g、カルシウム416mg、鉄4.8mgが摂れます。

※体格や練習量、その日のコンディションに応じて、量や品数を調整してください。
※なるべく基本の6品目(主食、主菜、副菜、汁物、乳製品、果物)をそろえましょう。

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レシピの見方・基準