<バランスのよい組み合わせ(25)>

試合前の食事は、体にエネルギーを蓄えるため、普段より糖質を増やします。さらに、糖質をエネルギーに変えるビタミンB1などを組み合わせて摂るのが基本です。糖質は主食の量を増やすほか、汁物に麺類やもちを加えたり、糖質を多く含むイモ類や果物(バナナ、リンゴなど)を取り入れてもOKです。

胃腸に負担をかけたり、予期せぬ体調不良を招かないよう、食べ慣れないもの、生もの(生野菜、刺身など)、食物繊維が極端に多いもの、脂質の多い料理(揚げ物、市販ルウを使ったカレー、脂質の多いひき肉を使ったハンバーグ、マヨネーズたっぷりのサラダなど)は避けるようにし、万全の体制で当日を迎えましょう。

主菜・豚しゃぶとゆでキャベツのいろいろダレ(調理時間:15分)

豚肉には糖質をエネルギーに変えるビタミンB1が豊富。沸騰しない程度の湯でゆでることで、柔らかさを保ちます。タレに使ったニラには、ビタミンB1の吸収を高めるアリシンが含まれています。野菜はキャベツのほか、春菊や小松菜などでも。

「豚しゃぶとゆでキャベツのいろいろダレ」(エネルギー342kcal、タンパク質30g、脂質19.7g、炭水化物10.2g、カルシウム112mg、鉄1.4mg)
「豚しゃぶとゆでキャベツのいろいろダレ」(エネルギー342kcal、タンパク質30g、脂質19.7g、炭水化物10.2g、カルシウム112mg、鉄1.4mg)

副菜・ご飯が進む!炒り豆腐(調理時間:10分)

緊張で食が進まないときでもご飯が食べやすいように、乗せても混ぜてもおいしく食べられる味つけにしています。胃腸に負担をかけないよう、具材は細かく切って。

「ご飯が進む!炒り豆腐」(エネルギー297kcal、タンパク質13.1g、脂質9g、炭水化物34.5g、カルシウム161mg、鉄1.7mg)
「ご飯が進む!炒り豆腐」(エネルギー297kcal、タンパク質13.1g、脂質9g、炭水化物34.5g、カルシウム161mg、鉄1.7mg)

汁物・うどん入り鶏ひき肉と小松菜のスープ(調理時間:10分)

汁物にも麺類を加えて、糖質の摂取量を増やしています。ひき肉は、消化のよさを考えると脂質の少ない鶏むね肉がおすすめ。

「うどん入り鶏ひき肉と小松菜のスープ」(エネルギー225kcal、タンパク質16.4g、脂質4.5g、炭水化物27.8g、カルシウム96mg、鉄1.9mg)
「うどん入り鶏ひき肉と小松菜のスープ」(エネルギー225kcal、タンパク質16.4g、脂質4.5g、炭水化物27.8g、カルシウム96mg、鉄1.9mg)

デザート・煮リンゴ(調理時間:35分)

リンゴは皮つきだと食物繊維やポリフェノールが多く摂れますが、むいた方が消化が早くなります。摂取タイミングによって使い分けましょう。

「煮リンゴ」(エネルギー108kcal、タンパク質0.3g、脂質0.5g、炭水化物28.6g、カルシウム6mg、鉄0.2mg)
「煮リンゴ」(エネルギー108kcal、タンパク質0.3g、脂質0.5g、炭水化物28.6g、カルシウム6mg、鉄0.2mg)

上記にご飯250g、牛乳200mlを加えると、エネルギー1530kcal、タンパク質72.9g、炭水化物203.7g、脂質42.3g、カルシウム610mg、鉄が5.5mg摂れます。

※体格や練習量、その日のコンディションに応じて、量や品数を調整してください。
※なるべく基本の6品目(主食、主菜、副菜、汁物、乳製品、果物)をそろえましょう。

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レシピの見方・基準