受験当日は試合当日と同じ、連戦勝ち抜くための「作り置き弁当」(2)

糖質の割合増やし、ビタミンB1+アリシン

次に、受験当日のお弁当についてです。ベースは、試合当日のお弁当をイメージしてください。エネルギー源の糖質の割合を増やし、糖質をエネルギーに変えるビタミンB1が多い豚肉、大豆製品、ウナギなど、さらに吸収率を高めるためにアリシンを含むニラやタマネギを使うといいですね。

緊張しやすい選手は、神経を調節するカルシウムが豊富な乳製品、小魚、ヒジキ、高野豆腐をとり、カルシウムの吸収を阻害するリンが多いインスタント食品やスナック菓子を控えます。緊張からおなかが痛くなりやすい場合は、乳製品、キノコ、コンニャク、海藻、サツマイモなど食物繊維が多く、ガスが溜まりやすいものは避けましょう。

精神的にも慌ただしい時は作り置きを活用

一般受験の場合、受験日は1日で終わるわけではなく、「連戦」になることも少なくありません。ご家庭によっては、きょうだい揃っての「ダブル受験」のこともあるでしょう。通常の生活に加え、選手と自分を含めた家族の体調管理をしなくてはならず、保護者の皆様も心身ともに大変です。

作り置きをフル活用!受験対策弁当
作り置きをフル活用!受験対策弁当

そんな受験期を乗り越えるために、今回は「作り置きをフル活用!受験対策弁当」を紹介します。

受験対策弁当02

集中力アップを狙い、鉄の豊富なヒジキ、高野豆腐、ホウレン草などを利用して、日持ちするメニューにしています。非ヘム鉄は体内に貯蔵できないので、日頃から作り置きしておき、毎日コツコツ食べるといいですね。

受験対策弁当のおかず

寒い季節ですので、温かいスープを持たせるのか、逆に教室は暖房が効いているから冷たいものが欲しいのか、受験する本人の希望を聞いて、お好みのお弁当にしてあげるといいでしょう。お弁当パワーで選手を後押ししてあげましょう。