受験当日は試合当日と同じ、連戦勝ち抜くための「作り置き弁当」(1)
最後のセンター試験が18、19日に行われ、受験をするアスリートもいるでしょう。中学入試は今月から本格化し、2~3月にかけては高校、大学入試の季節です。試合同様、最高のコンディションで迎えなくてはならない大切な時期でもあります。
受験に向けての食事も、アスリートの食事と基本は同じで、栄養バランスが整ったものが大前提。ただし、運動をしない分、消費エネルギー量が少ないので、食べる量の調節が必要です。
脳をフル回転させるエネルギー必要
受験当日は、脳をフル回転させなければなりませんが、脳で消費するエネルギーは、全身の約20%にも相当します。まずは、フルパワーで脳を働かすため、体調を管理するための受験期の食事のポイントをお伝えします。
<受験期の食事のポイント>
(1)ウイルス対策のため、βカロテンの吸収率を高めるため、緑黄色野菜を油で調理。
(2)脳や神経を調整する鉄やカルシウムをしっかりと摂る。
(3)運動していない分、食事量を腹八分目にとどめる。
(4)食べやすく、見た目もいつもながらの落ち着くものを。
(5)記憶力を高め、心身のバランスを整えるため、レシチンを含む大豆製品や、脳の神経細胞を発達させ、記憶力を向上させるDHAを含むアジ、サバ、イワシ、マグロなどの青魚をとる。
(6)脳のエネルギーとなるのは、血液中のブドウ糖。これを効率よく摂取するため、ハチミツを利用する。
さらに、脳細胞や神経伝達物質はタンパク質で作られているので、肉や魚、卵、乳製品、大豆製品といった良質なタンパク質源は必須。頻繁にあくびが出たり、眠気を感じたりするのは、鉄不足による酸欠状態のこともあるので、脳の疲労や体のサインをチェックしましょう。