「補食」にも使える部活弁当、摂りたい栄養素と摂るタイミング(3)

使い捨て弁当箱のメリット・デメリット

今回は使い捨てのお弁当箱を使ってみました。使い捨て容器の素材は、プラスティック、紙があり、最近では電子レンジ対応の物もあります。形やデザインが豊富で食べた後、捨てられるので重宝しますが、素材が柔らかいので持ち運びが悪いとへこんだり、中身が崩れたりします。また保温保冷機能がないため、特に夏場は劣化しやすく注意が必要です。

生野菜を使う時は、水分をよくふきとってください。おにぎりやロールサンドを包んだラップに、メッセージを書いてもいいですね。

使い捨てのお弁当箱は持ち運びや温度管理に注意
使い捨てのお弁当箱は持ち運びや温度管理に注意

早く小腸に到達するドリンクで素早く疲労回復

素早く疲労回復させるには、栄養素の吸収を早めること。口から胃を通過し、小腸に行くまでの時間を早めることが大切となります。固体では2~4時間かかるところを、液体では15~20分で通過するので、運動後に牛乳やのむヨーグルトなどのドリンクを飲むことをおすすめします。

疲労回復説明図

タンパク質やカルシウムが豊富な乳製品は、筋繊維の修復、骨の成長、神経集中に役立ちます。牛乳やのむヨーグルトは、そのまま飲むだけでなく、食事にも活用できます。

<食事への活用例>

牛乳=シチュー、グラタン、スープなど

のむヨーグルト=ヨーグルトゼリー、杏仁豆腐、プリンなど

◆山口美佐(やまぐち・みさ) 管理栄養士。主にテニスのプロ、ジュニア選手をサポートし、講座実績も豊富。現在は早大硬式庭球部の栄養管理コーチを務める。男子2人を育てた経験を生かし、実生活に基づいた指導に定評がある。一般社団法人NUTRITION SUPPORT ASSOCIATION代表理事。