のど越し良い物でまずは「食べること」、水分もとれる夏バテ・熱中症対策弁当(3)
ご当地おかず 宮崎冷や汁/宮崎県
「冷や汁」といっても、宮崎県、埼玉県、山形県でそれぞれオリジナルの作り方や味がありますが、今回は宮崎ご当地風にしてみました。
サバ、豆腐、キュウリ、大葉、ゴマにご飯を加えた冷や汁は、主食・主菜・副菜・汁が1度にとれる優れもの。冷たい舌触りで暑い夏は食べやすく、食が進みます。サバは高タンパクで、糖質や脂質などをエネルギーに変えるビタミンB群も多く含みます。サバの代わりにアジ、イワシを使ってもいいでしょう。
青魚にはEPAやDHAが含まれ、キュウリと同じくカリウムも豊富です。カリウムは塩分を排出する役割があるため、高血圧の方は積極摂取が必要ですが、ある程度の塩分が必要な選手は取りすぎには注意です。ナトリウムが不足すると、脱水を起こします。
◆山口美佐(やまぐち・みさ) 管理栄養士。主にテニスのプロ、ジュニア選手をサポートし、講座実績も豊富。現在は早大硬式庭球部の栄養管理コーチを務める。男子2人を育てた経験を生かし、実生活に基づいた指導に定評がある。一般社団法人NUTRITION SUPPORT ASSOCIATION代表理事。