「最近、子どもの元気がない」
「寝ても疲れが取れていないようだ」
「風邪を引いているわけではないのに、体がだるそう」
家族のそんな様子に気付いたら、どのような食事にするのが望ましいのでしょうか。
毎日の疲れをスムーズに回復させるには、エネルギー源となる「タンパク質」「糖質」「脂質」、その代謝を助ける「ビタミン」、体の構成成分となる「ミネラル」をバランスよくとることが大事。そうすることで疲労物質の蓄積を防ぎ、運動によって傷ついた筋肉も修復されます。
タンパク源として意識したいのが魚介類です。肉類と比べると食べる機会が少ない家庭が多いかもしれませんが、魚介類にはEPA、DHAなどの良質の脂質や、疲労回復に役立つタウリンなどの成分も豊富。タウリンは代謝を促して疲労物質の蓄積を防ぐとともに、筋肉内でカルシウムとマグネシウムのバランスを取り、筋肉が的確に動くよう調整する役割を担っています。
タウリン豊富な食材の中でも、おすすめなのがホタテです。ホタテは味にクセがないので使い勝手がよく、タンパク質やタウリン以外にも、糖質や脂質をエネルギーに換えるビタミンB1やナイアシン、体の成長に欠かせず、免疫機能を正常に保つ働きもある亜鉛、赤血球の生成を助け、貧血予防に役立つビタミンB12などが多く含まれています。
高タンパク低脂質なホタテは、ダイエットにも向いています。タウリンには肝機能の改善や、血圧の調整作用があることも知られており、成長期のお子さんだけでなく、お父さんやお母さんにもピッタリの食材だと言えるでしょう。
使い勝手よく、どんなジャンルにもマッチ
味にクセがないホタテは、和風や洋風、中華など、どのようなジャンルの料理にもマッチします。アスレシピに掲載のレシピから、家族全員の健康作りにおすすめしたい4品をセレクトしました。
ビタミンB群やタウリンなどは水溶性の成分のため、煮汁に溶け出します。効率よくとるには生食が一番ですが、煮汁ごと食べられる調理法を選べば、無駄なくとることができます。
■簡単海鮮ちらし寿司
卒業や入学、進級など、春のお祝いごとに欠かせないちらし寿司。ホタテをはじめとした魚介類をたっぷり乗せ、豪華に仕上げましょう。酢飯の酢により唾液や胃液の分泌が促され、消化酵素の働きが活性化します。
■ホタテと小松菜のミルク煮
鶏がらスープで中華風に仕上げた1品。煮汁にもとろみをつけ、残さずいただきましょう。牛乳や小松菜で、不足しがちなカルシウムや鉄も補給できます。マイタケに含まれるビタミンDは、カルシウムの骨への吸収を促します。
■白みそのシーフードグラタン
ホワイトソースに白みそを加え、コクとうま味をアップ。発酵食品の白みそは、腸内環境の改善にも役立ちます。ホタテは縦にカットすると食感が良く、食べごたえも出ます。
■瞬間チャージ☆クラムチャウダー
体への吸収が早いスープは、運動前後の栄養補給に最適。ジャガイモからエネルギー源となる糖質が、ジャガイモやニンジンから抗酸化作用のあるビタミンCが、牛乳や粉チーズからはカルシウムがとれます。
毎日の食事作りに便利な冷凍食材、鮮度も抜群
バランスの良い食事作りを毎日頑張ろう! と思っても、そのつど買い物に行くのは大変…。そんな時活用したいのが冷凍食材です。栄養価の高い旬の時期に、産地でとれたてを瞬間冷凍するので、鮮度は抜群。栄養価も生から調理するのと大差ありません。
北海道産地直送センターで取り扱う冷凍ホタテは、札幌市商工会議所認定の「北海道フードマイスター」が熟練の知識と経験に基づいて厳選。大きなものは直径5~6cmもあり、新鮮でおいしいと1カ月で6000kgも売れる大人気商品となっています。
北海道産のホタテは、流氷が運んでくる大量のプランクトンから栄養を得て、うま味の素となる「グリコーゲン」「グリシン」などのアミノ酸がたっぷり。濃厚な甘みとおいしさが楽しめます。
食べたい時に、食べたい分だけ解凍して使える冷凍ホタテ。賞味期限は約1年あるので、まとめ買いが断然おトクです。毎日のおかずやお酒のおつまみ、お弁当などにどんどん活用して、家族の健康作りに役立てましょう。
企画協力:西南学院大学