ポカポカ陽気の春。新型コロナウイルスの影響で外出しづらくなっていますが、散歩など体を動かしたい時期になりました。夏ほど日焼け対策は行わなくていいし、サッと外に出よう! と思いますが、ちょっと待ってください。この時期に日焼け対策を怠ると、夏場を前にコンディションが整わなくなるかもしれません。アスリートにとってはライバルと差がつく季節。上手なケアを実践するために、まずは知識を蓄えましょう。

太陽光線の影響とは?

太陽光線を浴びるとどうなるか、知っていますか? 多くの人が「お日さまを浴びると健康にいいんでしょ?」と答えると思いますが、正解ではありません。メリットとデメリットの両面がありますが、デメリットの方が大きいのです。

太陽光線

メリット
顔や手の甲に適度(季節・地域などにより5分から数十分程度)に太陽光を浴びることで1日に必要なビタミンDを皮膚で生成。ビタミンDはカルシウムとリンの吸収を促進する働きがあり、丈夫な骨や歯の形成が助けられます。

デメリット
太陽光に含まれる紫外線は、皮膚の細胞にさまざまな悪い影響を与えます。

しみや、しわ、たるみと言った現象だけではなく、活性酸素を発生させ皮膚の細胞のDNAを傷つけてがん化することもあります。実は皮膚がんのほとんどが太陽光の当たる部分の皮膚(露光部)で起きており、このような皮膚への悪影響を光老化と言います。

皮膚がんのほか、白内障などのリスクも高まります。

また紫外線は免疫力を低下させたり、活性酸素の発生により疲労物質を生み出すと言われています。

日焼けは健康のあかしと言いますが、日焼けは紫外線から肌を守る防御反応で、紫外線から細胞を守るために作られた黒っぽい色素(メラニン)によるものです。作られすぎたメラニンがシミやそばかすの原因にもなります。

部活を頑張るジュニアアスリートは、なおさら注意が必要

部活写真

「浴びすぎなければいいんじゃない」と思われるかもしれませんが、この「適度」の基準が明確ではありません。「今日はお日様が強いなぁ」なんて思って過ごしていたら、家に帰ってびっくり。顔や手が「うっかり日焼け」で熱を持っていたことはありませんか? 油断をしていると、思わぬダメージを持つことがあるのです。ましてや部活動を行っているジュニアアスリートならばなおさら。トレーニングの疲れに、日焼けによる疲れが加わったどうでしょう。体調を毎日万全に整えるのも大変ですし、疲れが残っていると練習への集中力を欠いてしまいます。勝負の夏へ弾みをつけるためにも、春先からサンスクリーン剤(日焼け止め)を使うことが重要なのです。

>> 春からの“練習”が差をつける