何を、どのくらい足せばいいのか

スポーツドリンクに含まれるミネラルの主な成分は、ナトリウムです。体内でミネラルは、多種のミネラルとバランスをとりながら存在していることから、ナトリウムだけでなく、様々なミネラルを補給した方が良いというのが私の考えです。

その中でも、アスリートのパフォーマンスアップに効果的なマグネシウムは、必ず補給したいところ。ナトリウムとともに、マグネシウムが豊富な食品はにがりや海塩で、カルシウムやカリウムなども含まれています。特ににがりはマグネシウム含有量が高いので、薄めたスポーツドリンクに加えると良いでしょう。

マグネシウム含有量の高いにがり

市販されているにがりは、製品によって成分に違いがありますが、まずは1日に小さじ1ほどの量を摂ることから始めてみてください。500mlの水に小さじ1/3、2~3滴が目安です。レモン汁も一緒に加えると飲みやすくなります。ただし、マグネシウムを摂りすぎるとおなかがゆるくなることがあるので、体調に変化がある場合は量を少なめにしてください。

料理ににがりを加える方法もあります。ご飯を炊くとき、みそ汁やスープ、カレーなどに数滴たらすなど(入れる量はにがりのパッケージなどを参考にしてください)。また、にがりを使って作られる豆腐や油揚げもマグネシウムが豊富です。海産物や大豆類は全般、マグネシウムを多く含みますので、この季節は多くとるようにしてください。

今回紹介するのは、そんな豆腐と海藻を使ったレシピ「豆腐とワカメのサラダ~タマネギとニンジンの酵素ドレッシング」です。絹よりも木綿豆腐の方がマグネシウムを多く含みます。夏にぴったりのメニュー。食品からもミネラルをたっぷり摂って、熱中症予防にお役立てください。

管理栄養士・園部裕美

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