審美系スポーツの選手が「痩せたい」「減量しなくちゃ」と言っているのをよく耳にしますが、正しく無理なく減量することが大切です。今回は、審美系アスリートの減量についてお伝えします。

ステップ1

まずステップ1として、減量を始める前に体重と体脂肪率をチェックし、本当に減量する必要があるのかを考えてみましょう。食事の質を落として減量すると、筋肉量の減少、スタミナ切れ、ケガのリスクを高め、女性アスリートの場合は無月経など様々な問題を引き起こすことになります。

ステップ2

一方で、パフォーマンス向上のために減量が必要なこともあります。その場合はステップ2として、日頃の食事で食べたものを全て写真に撮り、書き出して、スイーツやスナック菓子、糖類が多く含まれている清涼飲料水など余計なものを摂り過ぎていないかを確認します。それらを減らしたり、排除したりするだけで、カラダは変わってくるでしょう。

ステップ3

正しく減量するには、食事の質を落とさないようにしなければなりません。ステップ3は、ステップ2の写真をもとに「基本の食事の形」に整えられているかをチェックします。

主菜は、揚げ物など脂質の多いメニューを摂りすぎていませんか。多かったらまずは量を減らす、頻度を減らしてみましょう。例えば、お弁当には使うけれど夕食には避けるといったことから始めましょう。

また、肉類の部位はバラ肉など脂身の多いものが多くありませんか。これも、もも肉や鶏むね肉など脂身の少ない部位にするだけでも変わってくるでしょう。

副菜はしっかり摂れていますか? 食べ応えがあり、ローカロリーの野菜、キノコ類、海藻類は減量時の味方です。よく噛むことで「早食い防止=食べ過ぎ防止」や満足感にもつながります。

写真は、「焼きタケノコとブロッコリーのサラダ」です。3~5月に旬を迎えるタケノコは、野菜の中ではタンパク質も多く、食物繊維、亜鉛、鉄なども含まれています。オリーブオイルでさっと炒めて、ゆでたブロッコリーとあえてください。

タケノコを使うときは、アク抜きをする必要がありますが、生のタケノコは時間とともにアクが増えてしまうので、なるべく早くアク抜きをしましょう。ゆでタケノコは1年中出回っていますが、味と香りが違う旬の時期にぜひお試しください。

管理栄養士・石村智子