先日、アスレシピのオンラインセミナー「アスリートの食事・実践編」第2回の講師をさせていただきました。実践編は、テーマに沿った献立を立てるというグループワークを行うものですが、実践編第1回からの参加者も多く、どのグループも完成度が高く、素晴らしいものでした。

各家庭オリジナル献立にするために

アスリートの食事は、基本の食事の形に整えるということは分かっていても、それを理解し、毎日実践するには、献立に落とし込める力(献立作成)が必要です。基本の考え方は一緒でも、それぞれの選手の好み、アレルギーや消化能力、また、作り手の技量やかけられる時間によって、家庭ごとのオリジナル献立が作られると思います。

食事はエサではないので、様々な食材や調理法で楽しく、おいしくいただきたいもの。様々な要素を考慮しつつ、日々の献立に落とし込む力をつけていくには、知識を得るだけでなく、それを実践する、形にすることがベース。また、食べた感想を元に、よりおいしく食べられるようアレンジして…を繰り返していくことになります。

ワークでのヒントでお悩み解決にも

毎日の食事作りの中で、どうしてもマンネリ化してしまったり、アイデアが浮かばなかったりすることもありますが、グループワークの中で仲間と意見交換したり、他のグループの発表を元に自分流にアレンジしたりすることで、レパートリーが増えていきます。それがヒントとなり、日頃の食事作りの悩みも解決するかもしれません。

短い時間での集中ワークでは、やれることも限られていますが、参加者の方の献立作成のスキルアップは実感できました。これは毎年、回を重ねるごとに強まっています。次回は来年2月で、私自身が今から楽しみです。毎日の食事作りは大変な時もありますが、継続することが大切です。一緒に頑張りましょう。

さて、今回紹介するレシピは「生ハムと野菜たっぷりパスタ」です。1品に主食・主菜・副菜の要素を入れた一例です。

数種類の野菜を使用すると、様々な種類のビタミン・ミネラル類を摂れることにつながります。タンパク質源も2種類以上を組み合わせると、タンパク質以外の摂れる栄養素の種類を増やすことができます。

例えば、これに牛乳(乳製品)とミカン(果物)をプラスすれば、調理するのはこの一品だけでも、基本の食事の形に整えられます。休日のランチとして、ぜひお試しください。

管理栄養士・石村智子