以前は、試合前にゲン担ぎでカツ丼やトンカツを食べることがあったと思いますが、スポーツ栄養の観点から言えば、おすすめできません。

試合前の食事のポイント4点

試合前の食事のポイントは、以下の4点があります。

エネルギーをしっかりため込む
 効率よくエネルギーになる炭水化物の割合を増やし、炭水化物をエネルギーに換える働きのビタミンB1、ビタミンB1の吸収を助けるアリシンも意識して摂る。ビタミンB1は豚肉、ウナギ、タイ、サケなどに多く含まれ、アリシンはニンニク、ネギ、タマネギ、ニラなどに多く含まれている。

消化の良いものを選ぶ
 ご飯は白米、パンは食パンやフランスパンなどを選び、脂質の多い揚げ物などの調理法、バラ肉や霜降り肉など脂の多い部位、食物繊維が多く含まれている海藻類やサツマイモ、ゴボウなどを選ばない。

生ものや初めて食べるものは摂らない
 食中毒のリスクを避けるために刺身や牡蠣などは摂らない。初めて食べるものは体に合わない場合もあるので避ける。

試合の3時間前に食べ終える
 消化吸収の時間を考慮し、試合開始時間から逆算して食事を摂る時間を考える。時間が空きすぎる場合は補食を活用する。

基本の考え方に選手の好みをプラス

この基本の考え方を元に、選手の好みや体調に合わせ、各家庭で「オリジナル勝負ご飯」を考えましょう。

試合本番でない時に試してみて、「これを食べると調子が良い」という献立を作っていくのです。試合前の食事に対して何を作るか準備しておけば、作り手も悩まなくて済みますし、選手もこの食事を食べれば頑張れるというメンタル面でもプラスになります。

また、ちょっと苦手という食品や食材は、無理やり食べさせる必要はありません。日ごろから、基本の食事の形を意識して食事を摂っていれば、試合前日や当日の朝食で欠けているものがあっても問題ありません。

試合前の食事のポイントをしっかり押さえた「オリジナル勝負ご飯」を準備し、笑顔で試合に送り出しましょう。

我が家の勝負めしにいかが?「温玉ウナギご飯」

写真は「温玉ウナギご飯」です。消化がよく、腹持ちの良い白米を使用。ウナギはビタミンB1のほか、各種ビタミン・ミネラルを多く含んで栄養価が高く、小ネギはアリシンを含んでいます。丼物にするとご飯も進むのでおすすめです。

「温玉ウナギご飯」に豚汁とキウイを加えた献立もおすすめ

これに豚汁をプラスした献立はいかがでしょうか。

管理栄養士・石村智子

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