【回答】管理栄養士・石村智子さん

果物には、単糖類のブドウ糖、果糖、二糖類のショ糖が含まれています。吸収が早く、すぐにエネルギーに換わりますが、使われなかったエネルギーは脂肪として蓄積されやすいのです。

イモ類や穀類には、多糖類のでんぷんが多く含まれています。多くの糖がつながってできている多糖類は、ブドウ糖に分解されてから吸収されるのでエネルギーに換わるのに時間がかかります。試合の3時間前くらいまでに食事を摂るというのは、消化吸収の時間を考えてのことです。

果物は糖質だけではなく、ビタミンCやカリウム、クエン酸が多く、日々の食事のほか、試合前のエネルギー補給や試合後の疲労回復などにも活用できます。量としては、1日200gを目安にすると良いでしょう。