<ベジタブル石橋(下)>

 築地場外の「ベジタブル石橋」は果物も豊富に取りそろえています。これからの時期は桃、ブドウ、サクランボ、メロンなどが旬。芳醇な香り漂うフルーツ果物の数々を見ているだけでも、うれしくなります。

ベジタブル石橋

 果物担当の工藤修さんは「シーズンになると、そうでない時期よりも安くなるからお買い得。あと産地に注目すると面白いよ」と教えてくれました。

 この日は、桃の産地に「山梨・笛吹」という地名がありましたが、この先は段々と北に向かい、山形県の桃が流通してくるそうです。産地によって味や特徴(ブランド)が違います。育った土地やうんちくを知ると、いただく有り難みが違ってきますね。

ベジタブル石橋に並べられた山梨・笛吹産の桃

疲労回復に効果、熱中症予防にも

 さて、フルーツといえば食後のデザート、おやつといったお菓子のような感覚があったのですが、侮るなかれ、栄養価がすごく高いんです。

 管理栄養士の今井久美さんは「桃などの果物は果糖やブドウ糖、ビタミンCが多く、速やかにエネルギーに変わります。運動で疲れた体の回復を早める働きもあるため、運動前にも運動後も摂ってもらいたい食材です」と説明。女性は比較的フルーツを好みますが、男性は「男は甘いものは食べちゃいかん」との思い込みや、むくのを面倒くさがって食べない方がいるようですが、果物はアスリート食でもあるんです。

 さらに、生の果物に多く含まれるカリウムについて、今井さんは「発汗によって失われやすいカリウムは、不足すると長時間の運動時にけいれんが起こりやすくなります。運動を行う時には、カリウムや水分の多い果物や野菜を十分摂り、けいれんや熱中症の予防をしましょう」と、夏こそ果物を摂るべきと話しました。

 そのほか、食物繊維のペクチンは便秘予防に効果があり、鉄分やマグネシウムは便秘や貧血予防にも役立つので、そういった悩みを持つ女性アスリートにおすすめだそうです。

 今回は、今井さんに2種類の桃のレシピを紹介してもらいます。

①桃のフルーツサラダ

桃のフルーツサラダ

 つるりとした食べやすい食感の桃は、むいてそのまま食べても十分美味しいですが、食欲のない日にパンのせたり、トーストしたり、サラダにしたりしても美味しく食べられます。カリウムたっぷりのサラダは、桃の程良い甘さと生ハムの塩味のバランスが良く、レモン汁を加えることでビタミンCも補えます。カリウムの多いキュウリやトマトを入れても合います。

②桃のトライフル風

桃のトライフル風

 トライフルは、一般的にはスポンジケーキやクリームなどを使用したお菓子ですが、スポンジケーキの代わりにシリアルを使うことで炭水化物だけでなく、食物繊維や鉄を摂ることができ、ヨーグルトを組み合わせることで、カルシウムやタンパク質も摂取できます。果物は桃のほか、カリウムをたくさん含む果物の代表のバナナや、抗酸化作用のあるアントシアニンの多いブルーベリーを添えると、さらに栄養価が増します。おやつとしてだけでなく、朝食や栄養補給のための補食にもむいています。

 そもそも、桃がうまくむけないおばママ記者ですが、この夏はそのまま食べるだけでなく、アレンジレシピに挑戦したいと思います。

ベジタブル石橋

住所:東京都中央区築地4丁目10番1号
TEL:03-3545-1538
営業時間:6:30~12:30
定休日:日曜・祝日・市場休市日