新型コロナウイルスが猛威を振るい、感染者数が増加する中、免疫力を上げるヨールグト納豆が品薄状態になっています。これだけ食に関心を持っている方が増えていることはうれしい限りです。

免疫を上げるには、免疫に関わる白血球を活性化させ、体温を上げて戦闘態勢になってもらう必要があります。栄養状態が悪化したり、運動不足になると免疫力は下がります。食生活が乱れ、運動不足になりやすい状態の今こそ、食事を見直す時です。

タンパク質を十分に摂る

運動をしている時はタンパク質を意識して摂っている人も、運動の機会が減ると、それほど必要ないと考えがちです。また、簡単な食事は炭水化物に偏る傾向があります。

運動していなくても毎食、肉、魚、卵、大豆製品類を1種類以上摂り、体重当たり1.2g以上のタンパク質は摂るようにしましょう。

緑黄色野菜を積極的に食べる

緑黄色野菜は粘膜を強くし、抗酸化作用もあるビタミンA、Cが豊富です。白血球も酸化を防ぐことで機能の低下を防ぐことができます。野菜の中でも、アブラナ科の野菜(ブロッコリー、小松菜、キャベツ、白菜、チンゲン菜、カブ、大根など)は、「イソチオシアネート」という成分が含まれており、免疫力を上げ、殺菌作用があるといわれています。

ニンニクを食べる

がん予防に効果のある食品を表すデザイナーズフードピラミッドで、頂点に記載されているのがニンニクです。ニンニクにはアリシンという成分が含まれており、白血球を増やして免疫力を高め、抗ウイルス効果があるといわれています。しかし、刺激も強く、食べ過ぎると胃腸の負担になり、下痢をすることもあるので1日あたり、ひとかけら程度にしておくのが良いでしょう。

不安の多い時期ですが、規則正しい食事を摂ることで心の安定も図ることができます。食事を見直し、この時期を乗り切りましょう。

【管理栄養士・今井久美】