1月も半ばとなりましたが、年末年始にお餅やお節料理を食べて、まだ胃腸が疲れている人もいると思います。そんな時には、「消化が良くて主食+主菜+副菜が1度にとれるメニュー」で胃腸のリカバリーをしましょう。具材たくさんのお粥や、お正月から残ったお餅でお雑煮にするのもおすすめです。

昨年実施したアスレシピオンラインセミナー「成長期ラグビー選手の食事と栄養」では、多くの方に参加いただき、様々なご意見やご質問をいただきました。質問の1つに「親が用意をしなくても子どもが自分で用意できる食事」がありましたが、小学校5年生以上になると、学校の家庭科の授業で調理実習を行うので、そちらも参考にしましょう。

家庭科の調理実習を参考に自分で作らせる

文部科学省の教育指導要領では、小学校では、材料の計量、洗い方、調理に適した切り方、器具の取り扱いなどを学習します。さらに材料に適したゆで方、炒め方に米飯及びみそ汁の調理などが入っています(※1)。中学校になると、「中学生に必要な栄養を満たす食事」に関する知識と自分で1日分の献立を考えることが記載されています(※2)。

学校によってカリキュラムは変わりますし、子どもの年齢、性格や興味、調理技術にもよりますが、保護者が考えた料理を作らせるのではなく、子ども自身が学校で習った内容を確認しながら自分で料理を作らせるよう提案するのはいかがでしょうか。男の子でも女の子でも、料理に興味を持たせることが大事です。

もちろん、いきなり1人で包丁やガスコンロを使うのは危険なので、電子レンジやトースターなどを上手に活用できると良いですね。以前のコラム「保護者不在の自分ごはん、電子レンジを活用して「出来立ておかず」を用意しよう」でも電子レンジ調理を紹介したので参考にしてください。

ただ、電子レンジで調理をするにしても、次のように段階を踏むことが大切です。

①最初は冷蔵庫からカット済みの食材を取り出してレンジ調理をする
②保護者が準備した食材を自分でカットしてレンジ調理をする
③冷蔵庫の食材を見て自分でメニューを考えてレンジ調理をする

このようにできることが増えてくると、子どもも調理が楽しくなります。ぜひご家庭で試してみてください。

参考:文部科学省平成29・30・31年改訂学習指導要領(本文、解説)
https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/new-cs/1384661.htm
※1=https://www.mext.go.jp/content/20230411-mxt_kyoiku01_09.pdf
※2=https://www.mext.go.jp/component/a_menu/education/micro_detail/__icsFiles/afieldfile/2019/03/18/1387018_009.pdf

管理栄養士・金子香織