暑い季節は食事からも水分が摂れる「うどん弁当」(3)
ハーブティーやルイボスティーの効能
運動中の水分補給に、利尿作用のあるカフェインを含む緑茶、紅茶類は適しませんが、麦茶、ハーブティー、ルイボスティーは入っていません。ここで、ハーブティーとルイボスティーの効能について紹介します。
<ハーブティー>
●カモミール=ストレス・不眠時に適したリラックス効果があります。
●ローズヒップ=ビタミンが豊富でストレスをやわらげたり、紫外線から肌を守ったりします
●レモンバーム=精神安定に効果があります
<ルイボスティー>
ノンカフェインでポリフェノールの一種、フラボノイドやミネラルも含まれます。タンニンやシュウ酸は含みません。
緑黄色野菜の栄養価を逃さない食べ方
アスリートの食事の基本6品のうち、「副菜」としてよく利用されるものに「野菜」があります。カロテンの含有量で、緑黄色野菜と淡色野菜に分けられます。緑黄色野菜は、青菜、トマト、ニンジン、カボチャ、アスパラガスなど。淡色野菜はキャベツ、大根、キュウリなどです。
1日の摂取量は、野菜全体で350g、そのうち150gを緑黄色野菜で摂るよう推奨されています。ただし、エネルギー摂取量が多いジュニアアスリートはそれ以上摂りたいので、毎食、取り入れたいところです。
購入した野菜の栄養価は、できるだけ失いたくありませんよね。購入してすぐ食べるか、下処理をして冷凍すると、ビタミンの損失を少なくできます。緑黄色野菜は、油で調理をするとカロテンの吸収率が高まり、免疫力アップにつながります。
例えば、ブロッコリーは使う分だけ油で炒めるか、オイルをかけるかなどして食べ、余ったら軽く、固めにゆでて、小分けにして冷凍保存しておけば、約1カ月保存が効きます。貧血予防になるビタミンC、葉酸、鉄も含んでおり、コツコツ摂りたいところ。お弁当のすき間埋めにも役立ちます。
◆山口美佐(やまぐち・みさ) 管理栄養士。主にテニスのプロ、ジュニア選手をサポートし、講座実績も豊富。現在は早大硬式庭球部の栄養管理コーチを務める。男子2人を育てた経験を生かし、実生活に基づいた指導に定評がある。一般社団法人NUTRITION SUPPORT ASSOCIATION代表理事。