アスリートは風邪をひきやすい、ウイルス撃退免疫力アップ弁当(2)
風邪をひいたときの対処法
日頃からしっかり食べることが、予防につながります。しかし、どんなに気をつけていても、風邪をひいてしまうこともあるでしょう。そんな時の症状別の対処法です。
●発熱で食欲のないとき
体を温めて発汗させ、熱を下げるためにしっかり水分を補給します。発熱時は脱水しやすい状態なので、スポーツ時同様に糖分、ナトリウムが入っているスポーツドリンクを飲む方が良いでしょう。
●吐き気があるとき
無理に食べると戻してしまうので、スポーツドリンクで水分補給。喉の粘膜を保護するために、ハチミツも効果的です。
●腹痛・胃痛
胃腸も弱っているので、おかゆ、雑炊、うどんなどや、具も油分の少ない消化の良いものを選んでください。
食べられるようになったら、十分なエネルギーをとり、ウイルスに対する抵抗力を高めましょう。今回紹介するのは「風邪予防のピーマン肉詰めBBQ弁当」。緑黄色野菜をたっぷりとダイナミックに詰めて、ウイルスを撃退しましょう。
ビタミンC、βカロテンは赤ピーマンが1番
今回のお弁当の主菜は「ピーマンの肉詰め」です。緑と赤のピーマン2種類を豚ひき肉の脂と一緒に調理しました。ピーマンは、赤の方が緑よりもビタミンC、βカロテンともに豊富です。黄色はβカロテンが少なく、淡色野菜に分類されるので、選ぶ際は注意しましょう。βカロテンが豊富な野菜は緑黄色野菜とされ、ブロッコリー、ミニトマト、カボチャなどがあります。
ピーマン | g (1個) |
βカロテン (μg) |
ビタミンC (mg) |
---|---|---|---|
緑 | 30 | 120 | 23 |
赤 | 30 | 330 | 51 |
黄 | 30 | 60 | 45 |
◆山口美佐(やまぐち・みさ) 管理栄養士。主にテニスのプロ、ジュニア選手をサポートし、講座実績も豊富。現在は早大硬式庭球部の栄養管理コーチを務める。男子2人を育てた経験を生かし、実生活に基づいた指導に定評がある。一般社団法人NUTRITION SUPPORT ASSOCIATION代表理事。