外食は意外なところにも油が

外食は、メニューを見て「ヘルシー」と思って頼んでも、量が多めだったり、思わぬところに油が使われていたりするので注意が必要です。メニューにもよりますが、シメの主食量を減らす、調整するための食事を前後に加えるといったように自分で工夫し、調整してください。大切な大会の前に、外食しなければいけないときは、できるだけシンプルに食事を済ませる方がいいでしょう。

また、食べた物が自分の体に合わないこともあります。以下の項目をチェックして、自分に合っているかどうかを確認してください。

・むくみ
・体脂肪率、体脂肪量の増減
・便の調子
・体調の変化

ここまで糖質と脂質のとり方について話をしてきましたが、ご家庭で作る食事では、そこまで大量に、糖質と脂質を摂ることはないと思います。しかし、マヨネーズやドレッシングの量が多い、栄養計算されていないレシピに書かれてある油量をしっかり使ってしまう、週1回以上揚げ物を食べる、洋食が多い、朝はパン食が多い…に当てはまる場合、少し脂質量を減らしてみましょう。

揚げ物など脂質の多いメニューにしたときは、主食を米にし、野菜をたっぷり摂るよう、献立全体で調整するのがコツです。

タンパク質、鉄、亜鉛をアップさせる副菜「砂肝のコンフィ」
タンパク質、鉄、亜鉛をアップさせる副菜「砂肝のコンフィ」

今回紹介するレシピは「砂肝のコンフィ」です。

コンフィとは「油で煮る」ということ。さっそく油をたっぷり使ったメニューの紹介になってしまいますが、油で煮るだけ。油を切りながら食べるようにし、メインのおかずではなく、箸休めの副菜として、タンパク質や鉄、亜鉛の補給に役立てましょう。

低温でじっくり煮るため、柔らかく仕上がります。同じ作り方で、砂肝をレバーにしても絶品です。ぜひお試しください。

管理栄養士・園部裕美