入れるタイミングで効果も変わる

さて、料理の「さしすせそ」には含まれていないみりんは、どのタイミングで加えるのが正解なのでしょうか。さまざまな糖分やアミノ酸(うま味)とアルコールが含まれる本みりんを加えると、以下の効果が生じます。

・まろやかな甘み
・塩や酢のカドをとる
・照り出し、ツヤ出し
・煮崩れ防止

料理の最初に入れると、煮崩れを防ぐ、くさみを消す、味の染み込みをよくするといったアルコールを生かした調理効果が得られます。一方、最後に加えて一煮立ちさせると、料理の味をまろやかにしたり、照りやツヤを出すことができます。

カボチャやサツマイモなど、甘みを生かしたい野菜などを調理するときは砂糖を加えず、みりんでさっぱり仕上げるのがオススメ。今回は「みりんで揚げない大学イモ」を紹介します。

蒸し焼きにしても、みりんを使うことで煮くずれを防ぎます。砂糖のように飴状にならないので焦げを防ぎ、簡単に作ることができます。使用するココナッツオイルは、加熱しても酸化しづらい油です。どうぞお試しください。

管理栄養士・園部裕美