サプリメントよりも魚で摂る

オメガ3系脂肪酸をサプリメントで摂っているという方もいるかもしれませんが、私は積極的にはおすすめしません。なぜなら、オメガ3系脂肪酸は加熱、酸素、光に触れると簡単に酸化します。サプリメントの製造加工の段階で、酸化を防ぐ工程が考えられているのか分かりませんし、魚の種類、産地など不明なものも多いためです。

また、亜麻仁油やエゴマ油など、体内でEPAに変換されるαリノレン酸を含む油に関しても、酸化しやすいために取り扱いが難しいこと(開封すると酸化が進み、使いきれない)やEPAへの変換率が高くても10%程度という文献が多くみられます。

亜麻仁油やエゴマ油はパワー不足

つまり、ほとんど変換されない上に、量をたくさんとれるものではないので、魚に比べるとやはり亜麻仁油やエゴマ油では、オメガ3のパワー不足だといえるでしょう(もちろん、きちんとした使い方、量をとれば悪いものではありません)。

このように、炎症を抑えて強い細胞を作るためには、魚を食べることでオメガ3系の油脂を身体に取り入れることが大切です。

魚を気軽においしく取り入れることができるように、今後もたくさんのレシピを紹介していきたいと思います。

ほぐして食べやすく「焼きサバとズッキーニのおろし添え」
ほぐして食べやすく「焼きサバとズッキーニのおろし添え」

今回は、青魚の代表ともいえるサバのレシピ「焼きサバとズッキーニのおろし添え」です。焼いてほぐしただけですが、骨があるから嫌、という男子にも対応しました。大根おろしと塩もみしたズッキーニとの相性も抜群です。ぜひお試しください。

管理栄養士・園部裕美