<抗炎症作用を持つ食材>

 前回、抗炎症作用を持つ食材として、アブラナ科の野菜を紹介しました。今回は第2弾として「大根」に注目します。

 大根をおろした時のピリッとする辛みのある成分「イソチオシアネート」などの硫黄化合物には、抗炎症作用があることが分かっています。そのほか、抗酸化作用、抗菌作用もあり、消化を促進、美肌やアンチエイジング、食中毒予防にも効果があるとされています。

 イソチオシアネートは、大根の組織を壊さなければ出てきません。つまり、大根をおろしたり、切ったりするように組織を壊すことが必要です。そうすると、イソチオシアネートの前駆物質である「グルコシノレート」と「ミロシナーゼ」という酵素が化学反応を起こし、イソチオシアネートになるのです。

 イソチオシアネートの効果を十分に得るには、大根おろしにするのが一番。特に、大根の先端部分(白い方)と皮に多く含まれているので、先端部分を皮ごとすりおろすのがおすすめです。

熱に弱く、食べる直前

 イソチオシアネートを作る酵素は熱に弱いため、加熱してしまうと生成が阻害されてしまいます。大根おろしは加熱せずに、生食または酵素が失活しない40度以下の低温の調理に向いています(ぬるめの温度のタレと和えるなど)。

 また、生成されたイソチオシアネートは時間が経つにつれて分解が進み、効果が減ってしまうので、食べる直前、だいたい食べる15分以内におろすようにするといいでしょう。

 大根のビタミンCは、100gあたり皮付きで12mgとさほど多くはありませんが、ビタミンCは皮に多く含まれているので、この時期の感染症予防や、アスリートの運動による酸化防止のためには皮ごと摂るといいでしょう。

大根おろしをたっぷり使った「焼きサバ&レンコンのおろしポン酢和え」

 今回は、この大根おろしを使ったレシピ「焼きサバ&レンコンのおろしポン酢和え」を紹介します。ケガや病気などの炎症はもちろん、消化を助けるので、疲れている時にもたっぷり取り入れてほしい食材です。