練習再開から数週間が過ぎました。環境を整えるために、指導者、スタッフが新型コロナウイルス感染症対策を行っています。選手はもちろん、ご家族も所属チームの取り組みをしっかり把握し、行動しましょう。

スイミングクラブにおける新型コロナウイルス感染拡大予防のためのガイドラインを見ると、選手たちの体作りに関して注視する項目がありました。

送迎バスでの飲食禁止
観覧席での飲食禁止

これまでと違い、練習前後の補食をとる時間と場所の確保がしにくい状態だと分かります。

練習前後の補食がとりづらい

これまでは練習後、小・中学生や遠方の高校生を迎えに来たご家族が集まり、選手たちは観覧席や椅子のあるスペースに座って補食をとりながら、チームメイトと談笑していました。しかし、こういったことは現在のガイドラインでは禁止されているので、練習後の速やかな補食摂取は事実上、難しくなります。

元々、練習前の補食をとらなかった選手、とったとしても練習後にとてもおなかが空いてしまう選手は、練習に行く前に補食をしっかりとる習慣をつけましょう。更衣室の着替え時間を短縮したり、人数制限をしたりしているクラブには、早く行くことはできないので、スケジュールを管理し、食材を選びましょう。

今回は、練習前の補食におすすめの「エネルギー満タン☆ふっくらそばめし」を紹介します。

下ごしらえ10分の炊飯器お任せレシピ

複数の食品(ご飯・蒸し中華麺)から糖質をとり、焼き豚のビタミンB1、B6で糖質とタンパク質代謝を促進。タマネギの硫化アリル(アリシン)はビタミンB1の吸収を促進し、練習で使うエネルギーを作りやすくします。

下ごしらえはわずか10分で、あとは炊飯器にお任せ。前日に準備しておけば、お子さんが帰ってきてからでも作れます。試合弁当や補食にも役立つ「いつでもお助けメニュー」でもあります。

新しい生活様式はスポーツにも関係します。競泳選手としての自覚をもち、食からも新しい生活様式を作っていきましょう。

管理栄養士・松田幸子