競泳の全国大会に出場していた元選手が管理栄養士になり、現在、私が運営するトータルウェルネスコンサルティングで学んでいます。現役時代の悩みをたずねたところ、「背は他の人より高いのに細いよね、あと薄い」と言われていたそうです。水中練習や筋力トレーニング、また食事量を増やしても、なかなか変わらなかったとのことでした。

 以前、「成長の過程で身長ピークを迎えると体重増加が次にくる」とお話ししました。この元選手は当時、体重が適正量増加しなかったということから、次のことが考えられます。

練習・活動量に対する摂取エネルギー不足
筋肉量が増えやすい年齢で増加していない
少ない筋肉量なのに練習量が増え、リカバリーできずに持久力が低下

 さらに、練習量が増加するオフ期や合宿後半は、ランニングや筋力トレーニング後の水中練習で、すぐに身体が動かなくなることが多かったとのことでした。やはり、練習量が増えたのにリカバリーできず、筋量・筋力だけでなく、持久力まで落ちていたのです。

 これでは、持久力を養うための練習メニューが逆効果。練習は、ただすればよいというのではありません。体の材料は今、食べている物だけ。しっかり補給しなければなりません。

 今回紹介するのは「豆腐とイモのもちもちチヂミ」。食事の副菜としてはもちろんですが、冷めてもおいしいので、練習前後の補食にもばっちりです。

練習前後の補食にばっちり「豆腐とイモのもちもちチヂミ」

 このチヂミ1食分で、エネルギーはコンビニのサケおにぎり約1.5個分。タンパク質は2倍強も入っているので、ジャガイモの糖質と合わせて練習で使った体のリカバリーに役立ちます。食が細い選手には、キムチが食欲増進に役立ちます。

 このチヂミは冷凍保存も可能なので、多めに作っておいて日々の体作りに活用できます。冷凍したまま、学校へ持っていって午後の練習前の補食として、また帰宅後、夜の練習時に持参して、その後の補食としても食べられます。

 冷凍で作り置いたものを、家庭で解凍して食べるなら2週間の保存は効きますが、外に持ち出すなら1週間以内に食べきるようにしてください。

管理栄養士・松田幸子