ビフィズス菌を摂り続けると、腸内のビフィズス菌が増えて腸内環境は良くなるのか…身をもって検証するため約半年間、ビフィズス菌入りのヨーグルトを毎日食べ続けました。その結果はどのようなものだったのか、腸内のビフィズス菌が増えると何が良いのか、50代の編集者が体験して感じた「腸内環境を保つ秘訣」をお届けします。【アスレシピ編集長・飯田みさ代】

半年前の腸内フローラ検査でビフィズス菌不足

そもそもこの検証のきっかけは、2022年7月に実施した腸内フローラ検査の結果によるものです。その結果がどんなものだったのか、先におさらいしておきましょう。

他の取材の一環で、腸内フローラ検査の専門機関「マイキンソー」に私の腸内細菌叢を調べてもらいました。すると、総合判定はA~Eの中の「B判定」でやや良好、細菌の多様性は高いとの評価だったものの、健康で長生きしている人の腸内に多く存在し、「健康長寿菌」といわれるビフィズス菌(酢酸産生菌)とフィーカバクテリウム属(酪酸産生菌)が不足気味と判定されました。「やや良好」という結果にホッとしたものの、ビフィズス菌やフィーカバクテリウム属が十分に保有される状態になれば、「A判定」になり得るだけに、なんとか改善したいという気持ちが沸いてきたのです。

ビフィズス菌は加齢とともに減少します。個人差はあるものの、食品など外部から取り入れても腸内に定着しづらいため、毎日摂らなければなりません。無理なく継続できるものとして、これまでの食生活を少しだけ変えることで腸内環境が変わるのか、試すことにしました。

ビフィズス菌配合のヨーグルト+オリゴ糖

ここ数年は毎朝、ヨーグルトにキウイなどのフルーツ、オートミールを加え、はちみつをかけて食べています。そのヨーグルトを必ず「ビフィズス菌配合」のものにしました。また、はちみつにもビフィズス菌のエサとなるオリゴ糖は含まれていますが、それを完全なオリゴ糖に変えてみました。

ヨーグルトの量は、大きなスプーン山盛り2~3杯。オリゴ糖はひと回し。あとはこれまで通り、できるだけ野菜や果物、キノコ類など、食物繊維を意識した食生活を保つように努めました。

毎朝とっていたビフィズス菌配合ヨーグルトの一例。イチゴやキウイなどの季節の野菜とオートミール、オリゴ糖と一緒に食べていた
毎朝とっていたビフィズス菌配合ヨーグルトの一例。イチゴやキウイなどの季節の野菜とオートミール、オリゴ糖と一緒に食べていた

市販のヨーグルトにはすべて乳酸菌は入っていますが、ビフィズス菌が入っているわけではありません。商品によって、自分の体質に合うか合わないかもあるそうです。まずは2週間、あるビフィズス菌配合ヨーグルトを食べ続けて効果を感じるかどうか、様子をみてみたところ、すごくおなかが張り、便通が悪くなりました。そこで1種類に固定せず、色々なビフィズス菌ヨーグルトを試しながら約半年間、続けたのです。

年末年始に腸内環境乱れ、検査結果は…

再検査は今年1月中旬。年末年始の暴飲暴食期間も、朝ヨーグルトだけは継続しました。野菜、果物、キノコ類も毎日摂り、それなりに食生活を整えてきたつもりですが、年末年始はどうしても糖質過多、脂質過多になりました。

恐る恐る実施した2度目の腸内フローラ検査。約1カ月後に届いた結果を見て、私は思わず絶句、腰から崩れ落ちそうになったのです。

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