鹿児島県で51年ぶりの国体「燃ゆる感動かごしま国体」が10月7日~17日の11日間行われ、県内各地でさまざまな競技の熱戦が繰り広げられました。会期中、桜島の噴火による火山灰が降り、競技への影響が取り沙汰されましたが、出場した選手の皆さん、指導者・関係者の皆さん、お疲れ様でした。

ふるまい食として「鶏飯」を提供

私たち「KAGOSHIMA食×スポーツ」のメンバーも事前準備から関わってきました。私は14日、ふるまい協力団体の一員として参加。管理栄養士を目指す大学の学生と「KAGOSHIMA食×スポーツ」の今村佳代子さんと一緒に、バスケットボール競技(少年男子)会場で鹿児島の郷土料理「鶏飯(けいはん)」を提供してきました。

バスケットボール会場入り口の看板
バスケットボール会場入り口の看板

メンバーが協力して鶏飯を作成
メンバーが協力して鶏飯を作成

皆さんは「鶏飯」をご存じでしょうか。奄美のおもてなし料理で、ご飯の上に細かくほぐした蒸し鶏や錦糸卵、甘辛く煮たシイタケなどを盛り、鶏のうまみたっぷりのスープをかけてお茶漬けのようにしていただくものです。郷土料理としてだけでなく、今では鹿児島県内の給食の人気メニューでもあります。

彩り良く具材を盛り付けます
彩り良く具材を盛り付けます

提供した鶏飯
提供した鶏飯

そんな鶏飯をふるまうと、選手やチーム関係者、応援に来ている方が続々と受け取りに来て、あっという間に長い列ができました。県外の方からは「これは何の料理?」など質問されることも多く、会話を楽しみながらの提供。「ありがとう」「おいしかったよ」とわざわざ声をかけに戻って来る方もいて、素敵な交流の時間となりました。

ふるまいコーナーに並ぶ来場者。あっという間に長い列ができました
ふるまいコーナーに並ぶ来場者。あっという間に長い列ができました

国体は競技結果だけではなく、このようなふるまいから開催地のご当地グルメや特産品を知ってもらえる良さがありますね。

鹿児島の郷土のお菓子「ふくれ菓子」

鹿児島の郷土のお菓子として有名なのは「かるかん」です。ヤマイモを使った軽いふんわりしたお菓子ですが、もっと身近な郷土菓子に「ふくれ菓子」があります。小麦粉と黒砂糖を合わせ、蒸し器でしっかり蒸し上げて作るお菓子で、高糖質・低脂質なので、私も補食として選手に勧めているお菓子です。

今回はその「ふくれ菓子」をアレンジした「生おからのふくれ菓子」を紹介します。小麦粉の代わりに生おからを使い、レンジで加熱するだけでOKです。通常のものよりも糖質量を抑えながら、しっとり、ふんわり食感に仕上がります。

減量中だけど甘いものが食べたい、食物繊維をとりたい、グルテンフリーの蒸しパンが食べたいという方、また小麦アレルギー、牛乳アレルギーの方にもおすすめです。手軽に鹿児島の味をお楽しみください。

KAGOSHIMA食×スポーツ/管理栄養士・久永まゆみ