暑い時期には食欲が落ちやすいものです。そんな時にはアスリートが好きなものや酸味を上手に取り入れてはいかがでしょうか。

近年のアスリートは、肉類よりも魚介類を好んで食べる傾向が強い気がします。これは、質の良い油を言われるDHAやEPAなど、含まれる脂質について理解が進んだ結果だと思っています。

その魚介類の中でも、私が関わるアスリートに断トツの人気なのが「サーモン」と「ウナギ」。今回はそのウナギを使った「ウナギのショウガ酢おにぎり」を紹介します。

このレシピの特徴は、ショウガと酢をたっぷり使っていることです。ショウガは暑熱順化の際に、サポート選手によく取り入れてもらう食材の1つで、糖質の代謝に関わり、ウナギにも多く含まれるビタミンB1の吸収を高めます。今回のレシピように、ウナギとご飯を組み合わせる際にはぜひ使いたい食材です。

また今回は海苔ではなく、サンチュで包んで軽く食べやすくしています。実はアスリートの中には「海苔が口の中の水分を奪って食べにくい」と暑い時期になると敬遠する選手もいるからです。

ここ最近の食材の高騰で海苔の価格も相当上がっているようです。海苔を使わないおにぎりとしても、ぜひお試しいただければと思います。

管理栄養士・川端理香

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