少しずつ日常が戻り、早く学力や体を元に戻そうと努力していると思います。親も子も、いろいろ考えるところがありますが、今できることをやっていきましょう。

5月下旬は熱中症や水分補給について、各所から注意喚起が出始める季節です。気温と湿度がぐっと上がりますが、この変化に体がついていかないと、真夏よりもだるさと疲労を感じるのです。さらに今年は活動がしばらく制限されていたため、熱中症に気を付ける時期と活動再開の時期が重なってしまいました。例年以上に注意が必要です。

水分が体の中で大切な理由

体の水分は、栄養を運搬したり、老廃物を回収したり、体温を一定に保つなど、生命を維持するために大変重要な働きがあります。筋肉組織の約80%が水であるのに対し、脂肪組織に含まれる水の割合は約20%なので、筋肉量の多いジュニアアスリートは、体内の水分量が多いと言えます。

筋肉組織が水でしっかりと潤っていれば、筋収縮もスムーズに行われ、ケガの予防にも役立つと言われています。ただ、成長期のアスリートたちは、水分調整がまだ成長段階であることも確かです。

足がつりやすい原因の1つ

足がつりやすい原因は、不足するエネルギーや栄養素があること以外にも様々な理由があり、その1つに体水分量が少ない(脱水傾向にある)ことが挙げられます。

水分補給の方法は、「こまめに」「温度は5~15℃が適温」「必要に応じてスポーツドリンクを活用する」などと聞くことも多いでしょう。実際に、「何リットル飲んだらいいですか」といった質問も多く寄せられます。

目安量としてお伝えはできますが、気温や練習量など個人差もあるので、実際に自分の体の水分が満たされているかどうかを確認できる、2つの方法をご紹介します。

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