【回答】管理栄養士・月野和美砂さん

陸上長距離をやっているなら、先々を考えて少しずつでも食べられるものを増やすことが何より大切です。これから強くなると、大会、遠征などの食事では自分の好みのものだけが出てくるわけではありません。そのような時に「食べられるものがない」となると、それが大きなストレスとなり、競技に集中できなくなったり、パフォーマンスに影響が出たりします。まだ中学1年生。嗜好は変わるので、嫌いな野菜をみじん切りでハンバーグに入れたり、カレーに煮込んだり工夫をして少しずつ苦手意識を克服していきましょう。

さて、朝食のパンに合うおかずですが、パンでもご飯でも「朝食には卵料理」と決めておけば、時間もかからず、タンパク質もとれます。オムレツなら中に野菜も入れられますし、ケチャップ味で野菜のクセが分かりにくくなります。苦手な野菜を少しでも食べたなら、食卓での「小さな成功体験」をしっかりとほめてあげてください。その積み重ねがあれば、自分から偏食を克服しよう、克服できるのでは、という気持ちが出てきます。あきらめるのはまだ早い! 焦らずにいきましょう。