<海藻よもやま話(2)>

ワカメ、コンブ、海苔、ヒジキ…。「海藻」と言われて最初に思い浮かべるものは何でしょうか?

日本人は何千年も昔から海藻を食べ続けてきました。食用にされていないものも含めると、日本沿岸には約1500種類以上の海藻が生息しているそうです。お隣の中国や韓国でも、海藻を食べる文化はありますが、こんなにもたくさんの種類の海藻を食べるのは、世界中で日本人だけのようです。

日本人の海藻消費量は減少

しかし、現代の日本では、和食文化の衰退とともに、海藻の消費量も減少していることが、農林水産省の調査で明らかになっています。

農林水産省 食料需給表のグラフから
農林水産省 食料需給表のグラフから

グラフが示す通り、国民1人が1日に食べる海藻類の量は、ピーク時の1994年と比べて、2016年では40%程度(1.7g)も減少しています。

2016年時点での「2.6g」というのは、海苔でいえば「板海苔1枚分」、ワカメでいうと「みそ汁1杯分」程度の量です。意識的に海藻を食べようと心がけなければ、このくらいの量しか摂れないのかもしれません。

前回の「メカブファースト」のコラムでお伝えした通り、海藻がもつ栄養成分には、アスリートの健康を支える数々の優れた働きがあります。毎日少しずつでも、海藻を食べ続けることをおすすめします。

「健康のために海藻をもっと食べよう!」と思ったものの、「そもそも、どの海藻がどんな料理に使えるか分からない」という方も多いのではないでしょうか。それでは、スーパーやコンビニで買える身近な海藻製品について紹介しましょう。

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