こんにちは。持続可能なパパっとおいしいを追求している、卓球高校生の母です。

今年は関東大震災から100年ということで、9月初旬から防災に関する報道をよく見聞きしました。秋は台風シーズンでもあり、ライフラインが止まるような災害に、いつ見舞われるかも分かりません。

もしもの備えに関することは、地域やPTAの活動などを通して少しは知識も準備もあるつもりでいましたが、そういえば実践してみたことはなかったなと気付きました。平常時でも面倒くさがりな私が、非常時となればなおさら勝手が違い、落ち着いて食事を用意できるとは到底思えません。

そこで、防災用品の見直しがてら、ポリ袋調理をやってみようと思い立ちました。一度やっておけばオロオロ度合いも全然違うはず!

もしもの時に備え、準備した品々。アルファ化米やカップみそ汁もあれば、満足な一食になりそうです
もしもの時に備え、準備した品々。アルファ化米やカップみそ汁もあれば、満足な一食になりそうです

まず準備です。カセットコンロとボンベ、鍋、水、加熱OKのポリ袋。ポリ袋がくっつかないように、鍋には耐熱皿を敷いてから水を張ります。

水は普段から、スポーツドリンクの2リットルペットボトルが空くとその都度よく洗い、空気が入らないように水道水を入れています。古いものから植木の水やりなどに使って循環させ、常に数十本ストックしています。非常時には、調理や洗い物に使えます。

飲み物の空きペットボトルを利用して、生活用水をストック
飲み物の空きペットボトルを利用して、生活用水をストック

電気が止まったら、冷蔵庫の生ものから早めに使わないといけません。また非常時には、おそらく体も心もぐったりしていると思います。肉や卵を使い、なるべく簡単で家族がホッと元気になれるような、食べ慣れたメニューを考えました。今回チャレンジしたのは次の2品です。

ポリ袋肉ジャガ&オムレツ

ポリ袋オムレツ(左)とポリ袋肉ジャガ
ポリ袋オムレツ(左)とポリ袋肉ジャガ

肉ジャガの材料
薄切り肉…約150g
冷凍ポテト…約200g
タマネギ氷…5~6個
めんつゆ…50ml
みりん…50ml
ゴマ油…少々

オムレツの材料
卵…2個
ベーコン…適量
砂糖…小さじ1
バター…5g
マヨネーズ…小さじ2

手順
材料をそれぞれポリ袋に入れて良くもみ、空気を抜いて口をねじり上げ、上の方でしっかり結ぶ。鍋の中の耐熱皿に乗せ、ポリ袋が鍋肌に触れないように加熱する。

鍋にポリ袋を入れ、加熱している様子。水は素材が浸かるくらい。今回は1.5リットルほど使いました
鍋にポリ袋を入れ、加熱している様子。水は素材が浸かるくらい。今回は1.5リットルほど使いました

鍋の湯が沸騰してから、オムレツは10分、肉ジャガは15分加熱しました。洗い物が出ないよう、皿にラップを敷いてから盛り付けます。

日頃からベーコンは、ブロックを細切りにして冷凍しておき、スープなどにちょっと入れるのに使っています。タマネギ氷やポテトもいつものストックです。普段の効率化(手抜き?)が、こういう時に役に立ちますね。包丁を使わずに作れて、洗い物も出ません。石づきを取って冷凍しておいたキノコや、ミックスベジタブルを入れてもおいしいと思います。

やってみるととても簡単。味もいつものおかずと変わらず、家族にも好評でした。オムレツはちょっと固めだったので、もう少し加熱時間を短くしても良いかもしれません。

洗い物が出ないように工夫したので、後片付けもとてもラク。今後は「防災訓練」と称して、時々やりたくなりました。

アスレシピにも食材備蓄についての記事があり、とても参考になります。その中で一番ハッとしたのが、「家族全員が備蓄のありかを事前に知っておくことが重要」ということ。災害に遭って私が動けなくなった時、夫や息子たちは果たしてできるのか? 備蓄と共に、そちらの備えも始めないといけませんでした!

【アスレシピ特派員=神奈川県在住・近藤純子】