「おなかの調子があまりよくない」という選手がいたので、食事内容を確認すると、白米の代わりにオートミールを食べるようにしていることが分かりました。オートミールはオーツ麦という麦の一種で、胚芽などを除去せずに加工する全粒穀物で、白米よりも食物繊維やビタミン、ミネラルを豊富に含んでいます。

「豊富に含んでいる」ということはメリットかと思いますが、状況によってはデメリットになることもあります。特におなかの調子があまりよくない時や、練習後で糖質からのネルギーを多く摂取しないといけない時は、食物繊維の多いものは避けた方がいいですね。

白米(うるち米)とオートミールの栄養素比較

食物繊維の1日の摂取目安量は15歳~17歳の男性で1日に19g以上、女性で18g以上となっています。3食+補食で見てみると、1食で約4~5gの食物繊維がとれていれば大丈夫です。多ければ良いということではありません。

また食物繊維の量だけでなく、お通じの様子や頻度なども確認して、自分にあった食品を選んでいくことも大切です。

今回は、1食で約4.5gの食物繊維が摂れる「鮭レタスチャーハン」を紹介します。タンパク質鉄なども摂取でき、食べやすいワンプレートメニューです。

参考文献:
・文部科学省 日本食品標準成分表2020年版(八訂)
・厚生労働省 日本人の食事摂取基準(2020年版)

管理栄養士:田澤梓