インフルエンザやノロウィルスなどの感染症が流行する冬。体調を崩し、大事な大会で本来のプレーを発揮できないことほど悔しいことはないだろう。ここではウインターカップ全国高校バスケットボール選手権大会(23日開幕、日刊スポーツ新聞社主催)に出場する男子4チームの予防の取り組みを紹介する。

市船橋(千葉)

 24日に大院大高(大阪)と初戦を戦う市船橋の近藤義行監督には苦い思い出がある。

 「3位に入賞した4年前の大会中、ベンチメンバーがインフルエンザに感染し、最初の2日しかチームに帯同できませんでした。胃腸炎になった選手も出ましたし、しっかり予防をしなければならないと思うようになりました」。

練習する市船橋

 まずはインフルエンザの予防接種、手洗いうがい、マスクの着用を徹底。部員だけでなくチームに出入りするスタッフも同様だ。試合中に使う物品が入ったバッグには消毒用のアルコールが入っており、宿舎に入る前や保護者からの差し入れを受け取る際に必ず塗布する。

 部員たちは自宅通いのため、保護者の協力も不可欠。手洗いうがいの習慣化、栄養のとれた食事、疲れを残さないためのサポートを、部として依頼している。

市船橋のトレーナーバッグには除菌用のアルコールが。箱買いしたマスクも詰められている(一部加工)

正智深谷(埼玉)

 23日に福島南(福島)と対戦する正智深谷は、食事にも気を配る。

 「ビタミンCと、身体を温め、免疫力を上げる根菜類を食卓に出してもらえるよう保護者の皆さんにお願いしています。睡眠時間を8時間以上とることが理想なのですが、通学に2時間以上かかる部員もいるので、できる範囲でやってもらっています」(田中美樹子トレーナー)。

 発熱、体調不良はすぐにスタッフに伝える、練習中の飲料ボトルを共有しないといったルールも徹底。バスケットボール部員以外から風邪をうつされることを想定して、手洗いうがいも念入りに行うよう指導している。

福岡大大濠・福岡第一(ともに福岡)

 日本航空(山梨)と鳥取西(鳥取)の勝者と25日に対戦する福岡大大濠の感染症予防はオーソドックスなもの。体調の悪い部員とボトルを共用しない、手洗いうがいをする、学校や移動中は常にマスクを着用する。

練習する福岡大大濠

 同じく25日に福島南と正智深谷の勝者と対戦する福岡第一は、部員74人中70人が寮生活を送っている(福岡県内、市内出身者も含む)ため、集団感染が起きれば一大事。発熱などの症状が出ると遠方の部員を除き、なるべく実家に帰って静養するよう指導されており、インフルエンザの予防接種もしっかり行っている。

【青木美帆】