元メジャーリーガーの長谷川滋利氏(47)は現在、ゴルフでプロを目指している。野球選手時代よりもバランス良い食事を心がけ、カフェインも止めたという。

<長谷川滋利氏インタビュー(3)>

 現役時代は食事には結構気を使っていましたが、引退後はちょっと乱れましたね。自由になったのと、仕事の関係で不規則な生活になったので。

アマチュアの試合で優勝し、トロフィーと笑顔を見せる長谷川氏(長谷川氏のfacebookから)
アマチュアの試合で優勝し、トロフィーと笑顔を見せる長谷川氏(長谷川氏のfacebookから)

 今はゴルフでプロアスリートを目指しているので、それなりに気を使うようになりました。野球選手時代よりも良い生活をしています。朝は5、6時に起きて夜は10時ごろに寝る。カフェインも止めました。

 今考えると、現役時代はコーヒー飲んで、お酒飲んで、心臓にすごい負担をかけていたんですね。野球選手は寿命が短いと言われるのは、そういうクセが40、50歳になっても抜けないからだと思います。

 今は、朝食はパンとハム、チーズといったものが多いですが、それプラス果物のスムージーを作っています。バナナ、オレンジ、イチゴなどにヨーグルトを入れるとバランスが取れますよね。パンだけだと2、3枚食べてしまうので、卵を焼いて動物性タンパク質を取っています。

ゴルフ場では食事タイミングに工夫

 ゴルフに行くときは朝が早いので、ゴルフ場で菓子パンとディカフェ(カフェイン抜きのコーヒー)になることもありますが、そういう時は9ホール回って昼になったら必ずフルーツを食べるようにしています。試合当日は朝食をきっちり食べます。途中はバナナだけになりますが、練習ラウンドの時は途中できっちり食べています。工夫ですね。

 ゴルフは体力よりもメンタルな部分が重要なスポーツなので、バナナだけでも体は持ちますが、野球やフットボールなどでは体がもちません。きっちり食べて、30分~1時間おいてから、ウオームアップするのが大切です。

 ウエートトレーニングはそれほどしなくなったので、筋力は少し落ちているかもしれませんが、野球をやめてからも体重はほとんど変わっていません。食事の面では、もっとバランス良く食べるようになりましたね。

 ゴルフでは、ラウンド中にトイレに行けませんから、それは気になりますね。野球時代、試合中におなかが痛くなったことはよくありました。ゴルフではまだないですが、消化の良い物を食べ、ガーリック系やアレルギーが出やすいものをあまり食べなくなりました。

体重を増やすには食後にスムージー

 かといって、ずっと消化の良いものばかり食べていても力が出ませんから、最近はまた肉類を食べるようになりました。僕自身は太る体質ではなく、最近は痩せてきたので量も食べるようにしています。体重計に乗って、自分の傾向を知ることは大切ですね。

ヤンキース戦の最後を締め、イチローと握手を交わすマリナーズ時代の長谷川氏(2003年4月29日)
ヤンキース戦の最後を締め、イチローと握手を交わすマリナーズ時代の長谷川氏(2003年4月29日)

 体重を増やそうと思ったら、プロテインを飲むのも1つですが、胃を大きくすれば食べたくなりますから、大きくなるまで食後にスムージーを飲むのもいいかもしれません。

 野球時代はアリゾナでキャンプしていましたが、暑くて体力も落ちるし、オフ開けなので練習量も多くなりますから、痩せてくるんです。最初は朝、昼、晩とプロテインをとって、だんだん減らしていってシーズンに入ります。

 ブルペンピッチャーの僕の場合、先発ピッチャーほど投球数が多くないので、汗かいて痩せるということもなく、逆に太らないよう間食を控えたりしていました。イチロー選手は外野手で走り回りますから、シーズン中も体重が減ると思うので、体重を増やすようにしていたと思います。【千歳香奈子】

長谷川滋利氏インタビュー