元メジャーリーガーの長谷川滋利氏(47)はプロ入団後、結婚してから食生活の節制を始めた。先発投手だったオリックス時代は2日前から飲酒せず、体調を管理。MLB移籍後は、3食クラブハウスで食事が提供されるため、栄養を考えながら自分で選んで食べていた。

<長谷川滋利氏インタビュー(2)>

 オリックスに入団して最初の2、3年は独身でしたから相変わらず、だらけた食生活をしていました。食べたい時に食べたいものを食べるみたいな。試合前日に焼き肉、ラーメンを食べたりしていました。

 結婚してからは、家で食事を取るようになりました。特に試合前は外食を控えました。当時は先発で投げる日が決まっていたので、試合の2、3日前から食べるものに気をつけました。前日は極力、炭水化物を食べて、消化が良く、スタミナがつくものを食べるようにしていました。

笑顔で仰木監督(左)に出迎えられるオリックス時代の長谷川氏(1995年6月6日)

 お酒も試合2日前からは止めるようにしていました。先輩に誘われても、前日は絶対に飲みませんでした。若かったので2日前に飲んでも体に残りませんでしたが、前日に飲んだら多少は残ります。今はゴルフのためにお酒を止めましたが、オリンピックを目指すような選手はお酒は止めた方が良いでしょう。

ビュッフェで自分でチョイス

 メジャーリーグ時代は、常にクラブハウスに食事が用意されていました。朝9時から営業で、朝食からきちんと食べられます。パン類からハム、肉…と20種類くらいのビュッフェで、自分で好きなものを栄養を考えながら食べていました。

 試合直前には、昼食も出ます。そこではサラダや果物などを食べ、ヘビーなものは控えていました。試合終了後にもご飯が用意され、クラブハウスで全食食べられるようになっていました。ホームであろうと、遠征であろうとです。日本では、遠征先ではホテルに用意されていましたが、ホームでは出なかったですね。

 日本でも、試合前の食事は出ましたが、うどんなどパターン化されてしまいます。緊張した状態でうどんを食べるというのは難しいので、米国の方がつまむものが多くていいかもしれません。

ナイターでは昼食をしっかり

 ブルペンのピッチャーは3日に一回くらいの割合で投げますが、いつ投げるのか分からないので調整が難しいんです。おかしな言い方ですけど、たまたま変なものを食べた後でも投げられるような体にしていました。

力投するエンゼルス時代の長谷川氏(2000年4月24日)

 基本的には1週間から10日くらいのローテションを組んで、何を食べるか決めています。ナイトゲームが多いので昼にしっかり食べるようにしていました。

 逆に週末のデーゲームの後は、栄養的にはチャンスでした。だいたい土曜日の試合後にステーキなどを食べに行ってました。体も心も満たしてくれ、見た目もすごいので、気分も良くなりますよね。

遠征先で仲間とレストランで気分転換

 いつも栄養的に良いものを食べるというのも一つの方法ですが、外食で気分を変えるというのも大切かもしれません。

 遠征先では、同僚の選手と一緒に素敵なレストランに行くのが、1番の気分転換でした。野球選手はお金持っているけど、意外に良いレストランを知らないから、たいてい僕がお店を調べて、ちょっと感じの良いレストランに皆で行くんです。キャビアにワイン、ステーキとか。気分的にも栄養学的にも、おいしいと思って食べるのが1番ですからね。選手同士のコミュニケーションも図れますし、皆大喜びでしたね。

 夜にお酒を飲みに行くのも1つですが、本当にチーム状態が悪い時は、クラブハウスに集まって、お酒飲みながら気分を良くして次の日に備えるというのもありました。【千歳香奈子】

長谷川滋利氏インタビュー