-お弁当のテーマ、ポイントを教えてください。

部活に必要な「勝負運」が上がる赤いお弁当箱にバランスの取れたおかずを彩り良く詰めました。メインおかずは我が家の子どもたちの大好物、「カレー肉春巻き」です。油で揚げずにオーブンで焼くので、10個作っても油の使用量は大さじ1/2とヘルシー。2~3週間の冷凍保存が可能です。その他のおかずは野菜を中心に入れます。

-お子さんの体作りで最も意識していることは何ですか?

食品に含まれるタンパク質やカルシウム含有量を常に意識して料理するようにしています。ビタミン、ミネラルも積極的に摂っています。DHAやEPAを多く含む魚料理は、週3日は食べさせるようにしています。

-弁当作りでの時短のコツを教えて下さい。

シリコンスチーマーを使用した野菜類のレンジ調理。作り置きをして朝にお弁当箱に詰めるだけの状態しておきます。揚げ物をオーブンで作ることで油の摂りすぎを防ぐとともに、立ち仕事の時間も短くしています。お弁当でカレー肉春巻きの左に詰めてあるのは、シリコンスチーマーで作った「ピリ辛ジャーマンポテト」。冷まして詰めるだけと手軽で、冷蔵庫で2~3日の保存が可能です。

-弁当作りでの作り置きの工夫を教えて下さい。

メインおかずの「カレー肉春巻き」は10個まとめて作り、冷凍しています。使用する時は自然解凍してからトースターで軽く焼き上げます。カリフラワー、花形にカットしたニンジン、キュウリなどをピクルス液に漬けた「和風ピクルス」は、すき間おかずとして便利です。

-弁当作りの工夫点を教えてください。

写真の「カレー肉春巻き弁当」には、見えていないところにも作り置きおかずを盛り込んでいます。 カレー肉春巻きの下にフライパンで作った「卵とモヤシ炒め」が、薄切りにして花びらのように巻いたバラかまぼこの下には「豆苗ナムル」が隠れています。底が深いお弁当箱の場合は、このように味が薄めのおかず(キャベツの千切りなどでも)を下に敷くと、上に詰めるおかずが安定します。
100円ショップなどで見かけるメッセージが書かれたピック(今回は「ENJOY TODAY」)を添えると、親からの愛情がしっかり伝わるのではないかと思います。

◆豊田 亜紀子さん 家庭料理研究家(アメリカ料理専門)。スパイス・薬膳・メディカルハーブを中心とした家庭に活きる料理レシピ考案 、記事執筆 、料理雑誌レシピ掲載等。料理教室「Pinkish Rose Club」主宰。

>> メインおかず「カレー肉春巻き」のレシピ