アスレシピでは今年、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、今までの集会型セミナーからオンラインでの開催へと切り替えました。5月25日の「アスリートの食事・基本編」に始まり、10月24日の「アスリートの食事・実践編②」まで計10回のセミナーでは延べ318人に参加していただきました。

初めて実施したオンラインセミナーの裏側です
初めて実施したオンラインセミナーの裏側です

手探りで始まったオンライン開催ですが、講師の先生方や参加される皆さんの意欲も手伝って、これまで85%の方々に「大満足」「かなり満足」とご回答いただけました。

ただ「オンライン」という形式に、まだ足踏みしている方もいらっしゃるかもしれません。せっかくですので今回、参加された方々の「声」をお届けしようと思います。実際に受講してみてどう思ったのか。良かった点と悪かった点。そして、肝心の内容について、オンラインセミナーの楽しさがお届けできればと思います。

アスレシピでは12月9日にも、プレゼント抽選付きの「アスレシピ×サーモス『コロナ・インフルに負けない!免疫力を上げる食事のとり方』」を開催する予定です。参加者の方々の「声」も参考に、お気軽にご参加ください。

移動なく、全国の人と刺激し合える楽しさ

オンラインセミナーで良かった点について、最も多く聞かれたのは「移動の負担がない」ことです。

「交通時間がなくリラックスして受講できた」
「どこかに行くとなると子供や自分の予定を考えて腰が重いが、オンラインは気軽に参加できる」
「小さい子供がいても気兼ねなく参加できるのがいい。集会型セミナーは子連れには敷居が高いので」
「コロナ禍では安全で参加しやすい」

集会型ではその会場に行く必要がありますが、オンラインでは自宅や外出先からでも参加できます。特に新型コロナのを気にしなくてもいいのは大きな安心材料です。

セミナーには、北は北海道、南は沖縄まで全国各地の方々が参加しています。延べ318人の内訳を見ると、全国47都道府県のうち、青森・山梨・鳥取・島根・愛媛・高知・鹿児島を除く40都道府県から参加がありました。都道府県別で最も多いのは東京都の68人で、次いで神奈川県の46人、大阪府の22人、千葉県の14人、愛知県の13人と続きます。

「地方に住んでいる人には気軽に参加できてうれしい」
「日本各地の人たちとお話できて、一緒にメニューを考えられて楽しかった」

これぞまさにオンラインの醍醐味です。つながりたくても遠かった人たちとつながれたという声は、オンラインならではかもしれません。

ほかにも下記の点などがメリットとして挙げられていました。

「周りを気にせず静かな自室で集中できる」
「アンケートをリアルタイムで見られたり、オンラインならではの工夫がされていて受けやすかった」

オンラインのアンケート調査や質問も実施。結果がすぐ分かるのも特徴
オンラインのアンケート調査や質問も実施。結果がすぐ分かるのも特徴

操作に不安があれば、いつでも相談を!

もちろん、悪かった点のご意見もありました。「ちょっぴり物足りない」「物足りない」とお答えになられた方も5%います。

「音声や映像がたびたび途切れた」
「雰囲気がつかみづらい」
「音量が小さかった」

最初のころに多かったご指摘です。参加者の方々の通信環境が大事だと気づきましたので、スマホなどはなるべくWi-Fiにつなぐことをオススメするようにしています。音量の問題も、イヤホンを使用されるように勧めたことで解消された方がほとんどです。

「オンラインセミナーは初めてで、最初はモタモタしてしまった」

こうした不安を抱えている方は多いと思います。実際、最初の数回は入室に時間がかかってしまう人が数人おられ、試行錯誤しましたが、事前に案内をお送りするなど簡単に入室できるように改良しています。不安がある方はご相談ください。

「すっぴんなので顔は出しませんでした。20年若ければ…すみません」

このような声もいただきました。こちらこそ、お気を使わせてしまってすみません。聴講型の講義は共有した資料を見ながらになりますので、皆さんの顔が前面に出ることもありません。

ただ、講師の先生も、皆さんの顔が見えると安心するそうです。せめて最後、恒例の「アスレシピポーズ」を行う際はぜひとも顔を出して参加していただければ…。キャプチャをニュースに掲載する際は、お名前は表示しませんのでご安心ください!

80人以上が参加した9月の夜開催のセミナー
80人以上が参加した9月の夜開催のセミナー

参加者同士の話し合いが、参考の種に

肝心のセミナーの感想もご紹介します。まずは「実践編」のグループワークについて。実践編は、先生方の講義を聞く聴講型と違って、参加者同士が何組かに分かれ、テーマに沿って献立を考える実践形式です。今年は「試合前の食事」と「増量」を行い、第3回は来年2月17日に、「身長を伸ばす・骨を強くする」をテーマに行う予定です。

「初めまして」の中で、自分から発言することは誰でも勇気がいりますが、参加者の皆さんは一緒に励もうとする方々ばかり。グループも、なるべく子供が同じ年代の方が一緒になるようにしています。

「同じ小学生の親御さんとお話しができて、皆さん良い方だったのでお話ししやすかった」
「同年代のお子さんの身長・体重なども聞けて、それぞれ食事を工夫していて参考になった」

グループワークの良さは、ほかの皆さんの考え方が分かり、比較できることです。

「同年代のお母さんたちが、手軽に食べられるよう工夫しているのを知り、自分もあきらめないでサポートしていこうと思えた」
「グループワークの発表で出るメニューがどれも参考になった」
「高校生選手のごはんの量に驚いた。わが子は取り過ぎかもと不安に思っていたが、間違いではないことが分かった」
「参加者全員の顔が見えて、皆さん頑張っていらっしゃるのだと、自分もやる気がアップしました」

参加者の方々の意欲やモチベーションの高さは、画面越しでも感じられます。特にこの実践編では集会型の時も、我々スタッフは皆さんの熱意に応えようと必死になってきましたが、それはオンラインでも全く変わりません。皆さんにより満足していただけるようなセミナーを、これからも目指しています。

グループワークで発表された献立の一例
グループワークで発表された献立の一例

新鮮な気づき、質疑応答の時間もたっぷりと

最後は、聴講型のセミナーを受講して印象に残ったことのご紹介です。

2度の基本編では「100点満点ではなく60点の日があっても『基本の食事の形』に整えるよう、毎日向き合っていくことが大切」という言葉が印象的だったようで、新たに気づかれたり、決意表明された方もいます。

「食事もトレーニングも焦らずコツコツ積み重ねることが大切だと気づきを得られた」
「夕食に比重を置きがちだったことを反省した」
「フルーツ毎食は予算面からハードルが高いが、運動選手の保護者の期間は限定されているので頑張ってみたい」

ほかの講義でも前向きな言葉が集まりました。

「水分とタンパク質の関係がとても勉強になった」(熱中症対策・水分補給)
「自分の子供をよく観察して適切な食事、睡眠、休養を取れるようにしようと改めて思った」(勝てるスイマーに育てる)
「エネルギー不足と貧血のメカニズムの話がとても分かりやすかった」(ケガ予防&早期回復)

ケガ予防の講義の中では応急処置の仕方も説明されました
ケガ予防の講義の中では応急処置の仕方も説明されました

セミナーでは、質疑応答の時間をなるべく多く取り、皆さんの疑問や不安をできるだけ取り除こうともしています。そうした先生とのやりとりができるのも生配信の良さです。

もし、悩んでいる方がいましたらぜひ1度、気軽な気持ちで体験してみてください。オンラインセミナーならではの良さをきっと見つけていただけるはずです。【アスレシピ編集部】